履歴書の書き方 履歴書作成で困らない 各欄の記入方法と記入例

公開日:2026年9月7日

履歴書は、書く順番と各欄のルールさえ分かれば、迷う場所はそれほど多くありません。この記事では、いま標準になっている厚生労働省の様式例に沿って、上の欄から順に「何を書くか」「どこでつまずくか」を通しで確認していきます。はじめて書く方は上から、特定の欄だけ確認したい方は目次から飛んでください。

図解:厚生労働省の様式例の基本ルール。日付は提出日にそろえる、学歴・職歴は入学と卒業・入社と退社で2行ずつ使い最後に右寄せで「以上」、免許・資格は正式名称で取得順に書き運転免許を先頭にする

いまの履歴書は「厚生労働省の様式例」が基準です

履歴書には長いあいだ、日本産業規格(JIS)の解説に載っていた様式例が事実上の標準として使われてきました。この様式例が2020年に削除されたことを受けて、厚生労働省が2021年4月に新しい履歴書の様式例を公表しました。現在、市販の履歴書もオンラインの作成サービスも、多くがこれに沿っています。

旧様式から消えた4つの欄

厚生労働省の様式例には、以前の様式にあった次の欄が設けられていません

  • 配偶者
  • 配偶者の扶養義務
  • 扶養家族数
  • 通勤時間

いずれも、応募者の能力や適性とは直接関係のない情報です。手元の履歴書にこれらの欄がある場合、それは以前の様式のものです。使っても問題はありませんが、これから用意するなら新しい様式例に沿ったものを選んでおくほうが無難です。

性別欄は「任意記載」になりました

性別欄は「男・女」から選ぶ形ではなく、任意記載欄になりました。様式例の脚注にも「記載は任意です。未記載とすることも可能です」と書かれています。書かないことを選んでも、それ自体が不利になることはありません。

メールアドレス欄は独立していません

知っておくと迷わないのが、この様式例には独立したメールアドレス欄がないという点です。メールでやり取りする前提なら、電話番号の近くに併記するか、連絡先欄を使って記入します。

書き始める前に用意するもの

途中で手が止まる原因は、たいてい書き方ではなく材料不足です。先に次を揃えてください。

用意するもの
学歴学校の正式名称、学部・学科名、入学と卒業の年月
職歴会社の正式名称、入社と退社の年月、部署名
免許・資格資格の正式名称、取得(合格)年月
証明写真縦4cm×横3cm、3か月以内に撮影したもの
連絡先今すぐつながる電話番号とメールアドレス

用紙サイズは、指定がなければA4を選びます。企業で扱う書類の多くがA4で統一されているためです。手書きでもパソコンでも構いません。募集要項に「手書き」の指定がある場合のみ、手書きにします。どちらで作るか迷う場合は手書きかパソコンかの判断を参考にしてください。

①日付・氏名・生年月日

日付は「提出日」を書きます

右上の「年 月 日現在」には、書いた日ではなく相手に渡る日を書きます。

  • 郵送する場合は、投函日(または投函の翌日)
  • 持参する場合は、持っていく当日
  • メールやフォームで送る場合は、送信日

数週間前の日付が入っていると、以前に別の会社へ出したものを使い回している印象を与えます。

氏名とふりがな

氏名は戸籍どおりに書きます。姓と名のあいだは1文字ぶん空けます。旧字体が正式な場合はそのまま書きますが、パソコンで変換できない字は常用漢字で代用しても構いません。

ふりがなは、欄の表記に合わせます。「ふりがな」と書いてあればひらがな、「フリガナ」ならカタカナです。ここは意外と間違いが多く、そのまま提出されがちな箇所です。

生年月日と年齢

生年月日は、履歴書全体の年号表記と揃えます。西暦で書くなら学歴も職歴も西暦、和暦なら全部和暦です。1枚のなかで混ぜないことがルールです。早生まれで卒業年が分かりにくい場合は、西暦と和暦の書き方で確認できます。

年齢は「満〇歳」と書きます。提出日の時点の年齢です。誕生日をまたぐ時期は、1歳ずれていないか確認してください。

②現住所・連絡先

現住所

郵便番号から書き、住所は都道府県から記入します。番地は「1-2-3」と省略せず「1丁目2番3号」と書くのが丁寧ですが、省略形でも減点にはなりません。マンション名と部屋番号は必ず書きます。ここを省くと、郵送された書類が届かないことがあります。

ふりがなは住所にも振ります。番地の数字部分には振りません。

電話番号とメールアドレス

電話番号は、日中に出られるものを書きます。固定電話と携帯の両方がある場合、確実につながるほうを1つ書けば十分です。

メールアドレスは、応募用に使えるものを書きます。学生時代から使っているニックネーム主体のアドレスは、この機会に見直しておくほうが無難です。携帯キャリアのアドレスは、パソコンからのメールを受信拒否している設定だと選考の連絡が届きません。設定を確認してください。

連絡先欄は空欄で構いません

現住所の下にある「連絡先」欄には、現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入します。実家に連絡してほしい、寮に住んでいるので日中は別の番号がよい、といった事情がなければ空欄で問題ありません。「同上」と書く必要もありません。

③証明写真

サイズは縦4cm×横3cmが標準です。撮影から3か月以内のものを使うのが一般的な目安とされています。

  • スーツを着用し、背景は白か淡い水色などの無地にします。
  • 正面を向き、口を閉じた自然な表情で撮ります。
  • 紙に貼る場合は、裏面に氏名を書いてから貼ります。剥がれたときに、誰の写真か分かるようにするためです。
  • データで提出する場合、裏書きは関係ありません。

写真は選考の途中で何度も見られる部分です。スナップ写真を切り抜いたものや、明らかに加工しすぎたものは避けてください。サイズ・服装・背景の注意は証明写真の撮り方にまとめています。

④学歴

どこから書き始めるか

学歴・職歴欄の1行目の中央に「学歴」と書き、次の行から始めます。書き始める学校は、最終学歴によって変わります。

最終学歴書き始める学校
大学・大学院・専門学校高等学校の入学から
高等学校中学校の卒業から
中学校中学校の入学から

「最終学歴の1つ前から」と覚えると分かりやすくなります。小学校から書く必要はありません。

書き方の型

1つの学校につき、入学と卒業で2行を使います。必要な行数の数え方は学歴・職歴欄の書き方で解説しています。

2017年4月  東京都立〇〇高等学校 普通科 入学
2020年3月  東京都立〇〇高等学校 普通科 卒業
2020年4月  〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
2024年3月  〇〇大学 経済学部 経済学科 卒業

学校名は正式名称で書きます。「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」、公立校は「東京都立」「〇〇県立」「〇〇市立」まで書きます。学部・学科・コース名も省略しません。

状況別の書き方

  • 在学中:最後の行を「卒業見込み」とします。「在学中」でも構いませんが、新卒の応募では「卒業見込み」が一般的です。
  • 中退:入学の行を書いたうえで、退学した年月と「中途退学」と書きます。隠すと経歴詐称になります。差し支えなければ理由を短く添えます。
  • 浪人・留年:書きません。入学年と卒業年で分かるので、あえて説明する必要はありません。
  • 休学:期間が長く卒業年がずれている場合は、理由を短く添えると読み手が迷いません。
  • 編入・転校:それぞれの入学(転入)と卒業の年月を書きます。

卒業年が思い出せないとき

入学・卒業の年月は、生年月日から計算できます。学年は「4月2日から翌年4月1日生まれ」で1つの区切りになるため、1月から4月1日生まれ(いわゆる早生まれ)は1年ずれます。ここを間違えたまま提出してしまう例は珍しくありません。

Rirekisyには、生年月日から入学・卒業の年度を計算する機能があります。学歴の入力画面で「入学・卒業年度を自動計算」を押すと、早生まれも含めて算出されるので、卒業証書を探さなくても進められます。

⑤職歴

入社と退社で2行を使います

学歴を書き終えたら1行空け、中央に「職歴」と書いてから始めます。

             職歴
2024年4月  株式会社〇〇〇〇 入社
       営業部にて法人向けの新規開拓を担当
2026年3月  一身上の都合により退社

会社名は正式名称です。「(株)」と略さず「株式会社」と書き、前株・後株も正確に書きます。部署名と担当業務は、入社の行の下に1行で簡潔に添えます。詳しい内容は職務経歴書に書くので、履歴書側は在籍の事実が分かれば十分です。

在職中は「現在に至る」

いま働いている会社は、退社の行の代わりに「現在に至る」と書きます。行の最後に右寄せで「以上」を書いて締めます。

書き終えたら右寄せで「以上」

職歴の最後の行の次に、右寄せで「以上」と書きます。これで「ここまでが記載内容です」という意味になります。忘れやすい行です。

職歴がない場合

「職歴」の見出し行の次に「なし」と書き、その次の行に右寄せで「以上」と書きます。空欄のままにはしません。アルバイト経験しかない場合、原則として職歴欄には書きませんが、応募先の仕事と関係が深い経験であれば書いても構いません。

職歴が多くて入りきらないとき

  • 部署名や業務内容の行を削り、社名と入退社の年月だけにします。
  • それでも入らなければ、職歴欄が大きい様式に変えます。
  • 派遣で就業先が複数ある場合は、派遣元の会社名を書き、その下に主な就業先をまとめます。

⑥免許・資格

取得した年月順に、正式名称で書きます。運転免許がある場合は、慣例として最初に書きます。正式名称の例と書く順番は免許・資格欄の書き方で解説しています。

よくある略称正式名称
普通免許普通自動車第一種運転免許
英検2級実用英語技能検定2級
簿記2級日本商工会議所簿記検定試験2級
MOSマイクロソフト オフィス スペシャリスト
ITパスポートITパスポート試験

資格は「取得」、検定は「合格」と書き分けます。何もない場合は「特になし」と書きます。勉強中のものは「〇〇(20XX年X月取得見込み)」のように書けます。

⑦志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど

厚生労働省の様式例では、この欄がひとまとめになっています。ここに書くのは志望の動機が中心で、余白があれば特技やアピールを添えます。特技の選び方は趣味・特技欄の書き方で解説しています。

250字から350字が読みやすい分量の目安です。構成は次の3つで組みます。

  1. 結論:なぜこの会社に応募したのかを最初に書く
  2. 根拠:自分の経験やスキルのどこが応募先と結びつくのか
  3. 入社後:何をして貢献したいか

ここは応募先ごとに書き直す唯一の欄だと考えてください。「成長できる環境」「風通しの良い社風」のように、どの会社にも当てはまる言葉だけで構成された志望動機は、読む側にはすぐ分かります。組み立て方と材料の集め方は志望動機の書き方で解説しています。

⑧本人希望記入欄

正式には「特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入」という欄です。希望がなければ、次の1行で構いません。希望がある場合の書き方は本人希望記入欄の書き方で解説しています。

貴社の規定に従います。

空欄にはしません。書いたほうがよいのは、次のように伝えておかないと選考が進んでから困ることだけです。

  • 複数の職種を募集している場合の希望職種
  • 勤務地が複数ある場合の希望勤務地
  • 連絡がつく時間帯(在職中で日中に電話に出られないなど)
  • 健康上の理由による配慮事項

希望年収は、応募先から指定がない限り書きません。給与や待遇の交渉は面接以降の話です。

提出前のチェックリスト

確認する項目ありがちな失敗
日付が提出日になっている書いた日のまま
ふりがなの種類が欄と合っている「ふりがな」なのにカタカナ
西暦・和暦が1枚で統一されている生年月日だけ西暦
学校名・会社名・資格名が正式名称「〇〇高校」「(株)」
職歴の最後に「以上」がある書き忘れ
空欄が残っていない本人希望記入欄が白紙
志望動機が応募先向けになっている前の会社名のまま
写真が貼ってある/貼り込んである印刷後に貼り忘れ

よくある質問

Q. 履歴書はどこで手に入りますか

文具店、コンビニ、100円ショップで売っています。用紙サイズがA4(A3判二つ折り)かB5(B4判二つ折り)かを確認して買ってください。オンラインの作成サービスを使えば、様式を選んでそのままPDFにできます。

Q. 履歴書と職務経歴書は両方必要ですか

中途採用ではほとんどの場合、両方を求められます。履歴書は「どこにいたか」を時系列で示す書類、職務経歴書は「何ができるか」を説明する書類で、役割が違います。新卒やアルバイトの応募では、履歴書だけで足りることが多くなります。

Q. 一度作った履歴書を、別の会社にも使えますか

基本情報・学歴・職歴・免許資格は使い回して構いません。書き直すのは志望の動機と本人希望記入欄の2か所です。全部そのまま出すと、志望動機の内容で分かります。

Q. 書き間違えたら修正テープを使ってもよいですか

使いません。二重線と訂正印も履歴書では使わないのが一般的です。手書きの場合は新しい用紙で書き直します。書き損じが続くようなら、データで作って印刷する方法に切り替えるほうが早く終わります。

Q. 作るのに時間がかかります。短くする方法はありますか

材料集めと学歴の年月の逆算に時間がかかっていることがほとんどです。Rirekisyでは、基本情報・学歴・職歴・免許資格・志望動機・希望条件の6ステップを順に埋めるとPDFができます。入学・卒業年度の自動計算があり、入力内容はブラウザに残るので、途中で閉じても続きから再開できます。証明写真も、スマートフォンで撮った写真を取り込んでAIで加工できます(スーツ着用・薄い水色背景・明るさ補正を施したもので、顔は変えません)。

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