公開日:2026年9月9日

証明写真のサイズは「縦4cm×横3cm」と覚えられていますが、実際に困るのは寸法そのものより、その中で顔をどのくらいの大きさにするかです。枠に合わないときの直し方と、データで出すときの目安まで、順に整理します。
履歴書の写真枠は、縦4cm×横3cmが標準です
履歴書の写真枠は、多くの様式で縦4cm×横3cmです。厚生労働省が2021年4月に公表した様式例もこの寸法で、市販の履歴書もおおむね同じです。比率にすると縦4:横3で、この比率さえ合っていれば、少し大きめに作ってあっても枠に収められます。
まず、手元の様式の枠を測ってください
「標準は4cm×3cm」ですが、手元の履歴書がそうとは限りません。学校指定の用紙や、企業が独自に用意した様式では、枠が一回り大きい/小さいことがあります。貼る前に定規で測っておくと、切ったあとで足りない、という事故が防げます。
枠のサイズより大事なのは、顔の大きさと位置
同じ4cm×3cmでも、顔が小さく写っているものと、顔で埋まっているものとでは、受ける印象がまったく違います。
目安の配分
| 部分 | 目安 |
|---|---|
| 頭の上の余白 | 写真の高さの1割弱(4cmなら2〜4mm程度) |
| 頭のてっぺんからあごまで | 写真の高さの7割前後(4cmなら2.5〜3cm程度) |
| あごから下(首・肩) | 残り |
| 左右 | 顔が中央。肩が左右に少し入る |
細かく測る必要はありません。目の高さが写真の上から3分の1あたりに来ていれば、たいてい収まりよく見えます。
顔が小さすぎるとき
離れて撮った写真をそのまま使うと、顔が小さく、背景ばかりが広い写真になります。これは切り出しの範囲を狭めることで直せます。ただし元の画素数が足りないと粗くなるので、後述の画素数の目安を確認してください。自分で撮るときの手順はスマホで証明写真を撮る方法で解説しています。
顔が大きすぎるとき
頭の上に余白がない、耳や肩が切れている、という状態です。切り出しの範囲を広げれば直りますが、元の写真に余白がなければ撮り直すしかありません。撮るときに広めに撮っておく理由がここにあります。
他の書類で使うサイズとの違い
証明写真には用途ごとに複数のサイズがあり、混同しやすい部分です。
| 寸法 | 主な用途 |
|---|---|
| 縦4cm×横3cm | 履歴書。もっとも使う機会が多い |
| 縦4.5cm×横3.5cm | パスポートなど。履歴書の枠には大きい |
| 縦3cm×横2.4cm | 各種の申請・カード類。履歴書の枠には小さい |
証明写真機でプリントするときは、「履歴書用」または「4×3」の表示を選んでください。用途で選ぶ画面になっている機種が多く、就職活動用のボタンがある場合はそれで問題ありません。
大きい写真を切って使ってもよいか
比率が違う写真を無理に切ると、顔の位置がずれます。4.5cm×3.5cmを4cm×3cmに切ると、縦横の比率が変わるため、上下または左右のどちらかを余分に落とすことになります。頭が切れる、肩が入らない、といった結果になりやすいので、はじめから履歴書用で作るほうが確実です。
なぜ縦4cm×横3cmなのか
この寸法には、実用上の理由があります。顔の各部が判別できる最小の大きさが、おおよそこのあたりだからです。これより小さいと、印刷したときに目元の表情が読み取れなくなります。逆に大きくすると、履歴書の限られた紙面を圧迫します。
比率が縦4:横3である理由も同じで、頭部の縦の長さと、肩幅の一部を同時に収めるのに都合がよい形だからです。正方形だと肩が入りすぎ、細長いと肩が入りません。
だから、比率を崩さないでください
枠に合わせようとして、写真を縦に伸ばしたり横に縮めたりするのは避けてください。顔が縦長・横長に歪み、拡大しなくても分かります。比率が合わないなら、切る範囲を変えるか、作り直してください。
顔の位置がずれているときの直し方
切り出したものを見て「なんとなく収まりが悪い」と感じるとき、原因はだいたい顔の上下の位置です。
| 見え方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 顔が下に沈んで見える | 頭の上の余白が広すぎる | 切り出しの上端を下げる |
| 窮屈に見える | 頭の上の余白がない | 切り出しの上端を上げる |
| 顔が右/左に寄っている | 左右の中心がずれている | 目と目の中間が横の中央に来るよう動かす |
| 肩が入りすぎている | 引きすぎ | 切り出しの範囲を狭める |
基準はひとつだけ覚えておけば足ります。目の高さが、写真の上から3分の1あたり。ここに合わせると、上下の余白は自然に決まります。
紙に貼るとき
切るのは、線を引いてから
目分量で切ると曲がります。定規で薄く線を引き、まっすぐな刃で一度に切ると縁がきれいに出ます。はさみで少しずつ切ると波打ちます。
枠より少し小さく、はみ出さないように
枠より大きいと、はみ出した部分が折れたり、隣の欄にかかったりします。枠と同じか、わずかに小さく切ってください。逆に小さすぎると枠の線が写真の周りに残り、貼り直したように見えます。
裏面に名前を書く必要はありません
「写真の裏に氏名を書く」という説明を見かけますが、のりでしっかり貼ってあれば不要です。剥がれることを心配するなら、裏に書くより、貼り方を確実にするほうが効きます。テープのりやスティックのりを、四隅と中央に均一に付けてください。
データで提出するとき
比率は縦4:横3に合わせます
データでも比率は同じです。縦4:横3で切り出してください。履歴書のデータに貼り込む場合、比率が違うと枠の中で歪んだり、余白が出たりします。
画素数の目安
印刷される可能性を考えると、短辺で300ピクセル以上あれば実用になります。目安は次のとおりです。
| 用途 | 目安 |
|---|---|
| 画面で見るだけ | 横240×縦320ピクセル程度でも足りる |
| 印刷される可能性がある | 横450×縦600ピクセル以上あると安心 |
| 元データとして保管 | できるだけ大きいまま残しておく |
小さい画像を後から拡大しても、細かさは戻りません。元の写真は大きいまま保存しておき、提出用に縮小したものを別に作るのが安全です。
ファイル形式とファイルサイズ
形式はJPEGが無難です。応募先から指定があればそれに従ってください。ファイルサイズは、数百キロバイト程度に収まっていれば、メールに添付しても問題になりません。強く圧縮しすぎると、背景に色むらが出たり、髪の輪郭がにじんだりするので、拡大して確認してください。
向きが回転してしまう場合
スマートフォンで撮った写真は、撮影時の向きの情報を持っています。この情報の扱いはアプリによって違うため、送り先で横倒しに表示されることがあります。切り出しをしたうえで書き出し直すと、向きが確定して起きにくくなります。提出前に、別のアプリで開いて向きを確認しておくと確実です。
作る場所ごとの、サイズの指定のしかた
証明写真機
撮影の前に用途を選ぶ画面が出ます。「履歴書・一般用」「就職活動用」といった項目、または「4×3」の表示を選んでください。用途で選ぶと、必要な枚数がまとまった1枚のシートで出てきます。切り分ける前に、切り取り線があるかどうかを見てください。線があればそれに沿って切ります。服装や背景も含めた撮影の注意は証明写真の撮り方にまとめています。
写真店
「履歴書用でお願いします」と伝えれば通じます。手元の履歴書の枠が標準と違う場合は、寸法を伝えてください。データでの受け取りができる店も多いので、必要なら一緒に依頼しておくと、あとでデータ提出が必要になったときに困りません。
コンビニのプリント
データを持ち込んで、証明写真のサイズを指定して出力できるサービスがあります。操作の途中で寸法を選ぶ画面が出るので、4cm×3cmを選んでください。元のデータの比率が縦4:横3でないと、意図しない位置で切られることがあります。あらかじめ比率をそろえてから持ち込むと確実です。
家庭用のプリンター
普通紙に印刷したものは、質感が明らかに違って見えるため履歴書に貼る用途には向きません。写真用紙を使えば見られる形にはなりますが、写真店やコンビニのプリントのほうが確実で、手間も少なく済みます。
複数のサイズが必要になったとき
就職活動や転職活動では、履歴書用の4cm×3cm以外に、応募先の様式に合わせた別サイズが必要になることがあります。
このとき大事なのは、元のデータを大きいまま残しておくことです。元データさえあれば、別のサイズが必要になったときに作り直せます。切り出したあとの小さいデータしか残っていないと、拡大するしかなくなり、粗い写真になります。
| 残しておくもの | 理由 |
|---|---|
| 撮影したままの元データ | どのサイズにも作り直せる |
| 4cm×3cmに切り出したデータ | 履歴書用。すぐ使える |
| 撮影した年月のメモ | 使えるかどうかの判断に要る |
貼ったあとに、ずれに気づいたとき
貼ってから傾きに気づくことがあります。剥がして貼り直すのは避けてください。のりの跡が残り、写真の角が傷み、貼り直したことが分かる状態になります。
わずかな傾き(見て気にならない程度)ならそのままで構いません。明らかに傾いている場合は、履歴書ごと書き直すほうが結果的にきれいに収まります。そのためにも、写真を貼るのはすべて書き終えて、内容を確認したあとにしてください。先に貼ってしまうと、書き間違えたときに写真ごと無駄になります。
サイズが合わないときの対処
| 状況 | 対処 |
|---|---|
| 枠より写真が大きい | 比率を保ったまま切る。比率が違うなら作り直す |
| 枠より写真が小さい | 貼れないので作り直す。伸ばすと粗くなる |
| 顔が小さい | 切り出しの範囲を狭める。画素数を確認する |
| 頭が切れている | 元の写真に余白がなければ撮り直す |
| データが横向きになる | 切り出して書き出し直す |
枠が印刷されていない履歴書の場合
市販の履歴書には写真枠が印刷されていますが、自分でパソコンから印刷した履歴書には、枠がないことがあります。この場合、貼る位置を自分で決めることになります。
位置の決め方
- 右上——氏名欄の右側が定位置です
- 上端・右端からの余白——用紙の端から1cm以上は空けます
- まっすぐ——用紙の端と写真の辺を平行にします
薄く鉛筆で当たりを付けてから貼り、貼ったあとに消しゴムで消すと、まっすぐ収まります。定規で位置を測るより早く、確実です。
データのまま提出する場合
印刷せずにPDFなどで提出する場合は、写真を貼り込んだ状態で書き出してください。写真を別ファイルで添付するのは、応募先から指定があった場合だけにします。ファイルが分かれていると、受け取る側が組み合わせる手間を負うことになります。
Rirekisyで用意する場合
Rirekisyでは、アップロードした写真を画面上で拡大・移動しながら、縦4:横3の枠に合わせて切り出せます。比率は固定されているので、枠に合わない写真になることがありません。切り出したものは横240×縦320ピクセルのJPEGとして保存され、そのまま履歴書のPDFに反映されます。
あわせて、「AIで加工」で、濃紺のビジネススーツと白いシャツを着た状態に置き換え、背景を薄い水色の単色に変え、均一な明るさに補正することもできます。顔立ち・表情・髪型・肌の質感・体型は変えません。処理には10〜30秒ほどかかります。加工した写真と元の写真は見比べて選べます。
紙の履歴書に貼るために印刷したい場合は、出力したPDFから印刷するか、写真店やコンビニのプリントで証明写真のサイズを指定してください。
よくある質問
Q. 縦4cm×横3cm以外は使えませんか
手元の様式の枠に合っていれば使えます。まず枠を測ってください。指定がなければ4cm×3cmで作っておけば困りません。
Q. 少しだけ枠より大きいのですが、そのまま貼ってよいですか
はみ出すと折れたり、隣の欄にかかったりします。定規で線を引いて、枠に合わせて切ってください。
Q. 顔はどのくらいの大きさが正解ですか
頭のてっぺんからあごまでが、写真の高さの7割前後です。目の高さが上から3分の1あたりに来ていれば、おおむね収まります。
Q. パスポート用の写真が余っています。使えますか
寸法が縦4.5cm×横3.5cmなので比率が違い、切ると顔の位置がずれます。履歴書用に作り直してください。
Q. データの解像度はどのくらい必要ですか
画面で見るだけなら横240×縦320程度でも足りますが、印刷される可能性を考えると横450×縦600以上あると安心です。
Q. 元の写真を縮小したら粗くなりました
縮小では粗くなりません。粗く見えるのは、いったん小さくしたものを拡大した場合です。元データから作り直してください。
Q. スマートフォンで送ったら写真が横向きになりました
撮影時の向きの情報が送り先で反映されていない状態です。切り出してから書き出し直すと直ります。
Q. 写真の裏に名前を書いたほうがよいですか
しっかり貼ってあれば不要です。剥がれが心配なら、四隅と中央にのりを均一に付けてください。
Q. 写真は何枚くらい用意すればよいですか
応募する社数に応じて必要になります。証明写真機では複数枚が同時にプリントされることが多いので、余りは撮影日を控えて保管してください。
Q. 履歴書に写真を貼る欄がない様式もありますか
あります。写真を求めない様式もあるので、その場合は貼らずに提出してください。応募先から求められた場合だけ用意します。