履歴書の証明写真の服装は?スーツが基本で私服は条件つき

公開日:2026年9月9日

スーツのジャケットと襟付きシャツのアイコン。「基本はスーツ着用/私服は清潔感のある襟付き」

証明写真の服装で迷うのは、「決まりがある」と思って探すからです。実際には決まりではなく、応募先が受け取る印象の問題です。何を着るかより、どう見えるかで選ぶと答えが出ます。基本の形から、私服でよい場合まで順に整理します。

スーツが基本になるのは、判断させないためです

証明写真の服装として、まず挙がるのはスーツです。ただしスーツでなければ受け付けない、という決まりがあるわけではありません。スーツが選ばれ続けているのは、見る側に余計な判断をさせずに済むからです。

服装が個性的だと、応募先は「この人はどういうつもりでこれを選んだのか」を考えることになります。その思考は、あなたの経歴や志望動機を読む前に発生します。スーツは、その手前の判断を省いてもらうための選択です。中身を読んでもらうまでの障害を減らす、と考えると位置づけが分かりやすくなります。

写るのは、胸から上だけです

証明写真に写るのは肩から上、広くても胸のあたりまでです。つまり判断されるのは上半身の一部だけで、下は写りません。そのぶん、襟元と肩のラインに情報が集中します。ここが整っているかどうかで、写真全体の印象が決まります。

上着(ジャケット)

色は濃紺か、濃いグレー

もっとも扱いやすいのは濃紺(ネイビー)です。落ち着いて見え、背景が白でも水色でも輪郭がはっきり出ます。次に濃いグレー。黒も使われますが、写真では重く沈んで見えることがあり、顔色が暗く写りやすい面があります。背景色との組み合わせは証明写真の背景で解説しています。

写真での見え方
濃紺もっとも安定する。顔色が明るく見えやすい
濃いグレー柔らかい印象。濃紺の次に扱いやすい
引き締まるが、暗く沈んで見えることがある
明るいグレー・ベージュ背景と近い明度になると輪郭がぼやける
柄物(チェック・ストライプ)目立ちすぎる。無地を選ぶ

肩とサイズが合っているか

色より効くのが、肩の位置です。肩の縫い目が、自分の肩の先とそろっているかを確認してください。大きすぎると肩が落ちて頼りなく見え、小さすぎると襟が浮きます。借り物や何年も前に買ったものを使うときは、ここだけは鏡で見ておいてください。

ボタンは留めます

2つボタンなら上の1つ、3つボタンなら真ん中を留めます。写真には写らない位置に見えますが、留めるか留めないかで襟の開き方が変わり、胸元の見え方が変わります。座って撮る場合も、上着のボタンは留めたままにしてください。

シャツ・ブラウス

白の無地が、いちばん外しません

白は顔の下に明るい面を作るので、顔色がよく見えます。薄い水色も使えますが、背景が水色の場合は色が近くなるため、白のほうが無難です。柄・ボタンダウン以外の装飾・光沢のある生地は避けます

襟の形

ネクタイを締めるなら、レギュラーカラーかワイドカラー。ネクタイを締めない場合は、襟が開くスキッパーやワイドカラーのほうが、首元がすっきり見えます。ボタンを1つ開けるときは、開けすぎないよう鏡で確認してください。

アイロンをかけてください

襟と肩まわりのしわは、写真にはっきり写ります。アイロンをかけるのは、写る範囲=襟・肩・胸の前面だけで足ります。時間がないときは、この3か所に絞ってください。

ネクタイ

締める場合は、無地か、細いストライプ、小さめのドットを選びます。大きな柄・光沢の強い生地・原色に近い色は、写真では目立ちすぎます。色は紺、えんじ、深緑あたりが落ち着きます。

結び目は、左右対称で、第一ボタンが隠れる位置まで上げます。緩んでいると、それだけでだらしなく見えます。曲がっていないかは、撮る直前にもう一度確認してください。

私服で撮ってよい場合

応募先や職種によっては、スーツでなくても構いません。ただし「私服でよい」は「何でもよい」ではありません。

スーツでなくてよいと考えられる場面

  • アルバイト・パートの応募
  • 募集要項に「服装自由」と明記されている
  • 作業着で働く職場で、面接も普段着で行う前提になっている

私服で撮るときの条件

次の3つを満たせば、私服でも問題ありません。

  • 襟がある——シャツ、ポロシャツ、ブラウスなど。首まわりに線が出ると顔が締まって見えます
  • 無地に近い——大きな柄、プリント、ロゴは避けます
  • 色が濃すぎず、薄すぎない——背景と同化しない色を選びます

Tシャツ、パーカー、キャミソール、部屋着は避けてください。これらは「撮る準備をしていない」ように見えるため、服装そのものより手間をかけていない印象のほうが問題になります。

髪型・眼鏡・小物

髪は、顔の輪郭を隠さない形に

服より効くのが髪です。前髪が眉や目にかかっていると、それだけで表情が読み取りにくくなります。分けるか、留めるか、短くするかで、目元が見える状態にしてください。

長い髪は、下ろしても束ねても構いません。ただし顔の輪郭が両側から隠れている状態は避けてください。耳を出すと輪郭がはっきりし、顔が締まって見えます。

眼鏡は、かけたままで構いません

普段かけているなら、かけたまま撮ってください。面接で会ったときに印象が一致します。確認するのは2点だけです。

  • レンズに照明が映り込んでいないか——あごを少し引くか、顔の角度をわずかに変えると消えます
  • フレームが目にかかっていないか——ずり下がっていると目が隠れます

色の濃いレンズや、大きく装飾のあるフレームは避けたほうが無難です。

アクセサリーは外します

大きなピアス、イヤリング、ネックレスは外してください。小さく目立たないものであれば、そのままでも問題になりにくいですが、迷うなら外すほうが安全です。証明写真で得点を稼ぐ要素ではありません。

マスクは外します

顔がはっきり分かることが写真の目的なので、マスクをつけたままでは使えません。撮影の直前に外し、跡が残っていないか確認してください。

応募先によって、少しだけ変わります

応募先選び方
事務・営業・金融など濃紺のスーツ+白シャツ。もっとも標準的な形にそろえる
製造・物流・建設などスーツが基本。持っていなければ襟付きの無地シャツでも可
接客・販売スーツ。表情が硬くなりすぎないよう、口角だけ意識する
クリエイティブ職スーツで問題ない。作品や実績で見せる領域なので写真で個性を出さない
アルバイト・パート襟付きの無地シャツで十分。清潔感が整っていれば足りる

クリエイティブ職で「個性を出したほうがよいのでは」と考える方がいますが、個性はポートフォリオと職務経歴書で示すものです。証明写真は本人確認と印象の欄なので、ここで冒険する必要はありません。

季節による扱い

夏でも、上着は着て撮ります

クールビズが定着していても、証明写真は上着を着た状態で撮るのが基本です。写真は季節を問わず同じものが使われるためです。撮るときだけ上着を羽織ると考えれば、暑い時期でも負担になりません。

冬のコートやマフラーは外します

当然ですが、コート、マフラー、ストールは外してください。撮影の直前まで着ていると、髪や襟が乱れます。脱いでから鏡を見る手順を挟んでください。

写らない部分でも、影響が出るところ

  • ——目や眉にかかっていないか。耳を出すと顔の輪郭がはっきりします
  • 肩に落ちた髪やほこり——濃い色の上着では、白いものがよく目立ちます
  • アクセサリー——大きなピアスやネックレスは外します
  • 眼鏡——普段かけているならかけたままで。レンズの映り込みだけ確認します
  • 姿勢——服が整っていても、猫背だと襟のラインが崩れます

面接のときの服装と、そろえておきます

意外と見落とされるのが、写真の服装と、面接に着ていく服装をそろえておくことです。写真ではスーツなのに、面接に私服で来る。あるいはその逆。どちらも、面接官に小さな引っかかりを残します。

そろえるといっても、まったく同じ一着である必要はありません。同じ系統であればよい、という程度です。写真がスーツなら面接もスーツ、写真が襟付きのシャツなら面接も同じくらいの装いにする。それだけで、書類と本人が同じ人として受け取られます。

髪型も同じ考え方です

写真を撮ったあとに髪を大きく切った、色を変えた、という場合は、写真を撮り直してください。服より髪のほうが印象を左右します。面接で会ったときに「写真と違う」と思われると、確認の質問に時間を取られます。

撮る直前のチェックリスト

服を着て、鏡の前に立ったところで、上から順に確認してください。ここで直せるものは全部直しておきます。写真になってから直せるものは、ほとんどありません

場所見るところ
前髪が眉や目にかかっていないか。跳ねている毛先はないか
出しているか。出すと輪郭がはっきりします
眼鏡傾いていないか。レンズが汚れていないか
左右が同じだけ出ているか。折れ、よれがないか
ネクタイ結び目が中央にあるか。第一ボタンが隠れているか
ジャケットの肩縫い目が肩の先と合っているか。ねじれていないか
肩の上髪、ほこり、糸くずが落ちていないか
ボタン留めるべきものが留まっているか

とくに肩に落ちた髪とほこりは、濃い色の上着でよく目立ちます。粘着ローラーがあれば一度かけてください。ない場合は、手のひらで払うだけでもかなり違います。

座って撮る場合の追加確認

証明写真機や写真館では座って撮ります。座るとジャケットの背中側が持ち上がり、襟が浮きます。座ったあとに、上着の後ろの裾を軽く下に引いてから背筋を伸ばしてください。これだけで襟が首についた状態に戻ります。服装以外の撮影の注意は証明写真の撮り方にまとめています。

手元にスーツがないとき

スーツを持っていない、クリーニングに出していて間に合わない、という場合の順番は次のとおりです。

  1. 襟付きの無地シャツだけで撮る——上着なしでも、襟が整っていれば見られる形になります
  2. 借りる——サイズが合う相手がいれば、肩の位置だけ確認して借ります
  3. 撮影サービスの加工を使う——後述します

間に合わせでサイズの合わないスーツを着るのは、シャツ1枚より印象が悪くなります。肩が落ちている、袖が長い、といった状態は写真でもはっきり分かるためです。

Rirekisyで用意する場合

Rirekisyには、アップロードした写真をリクルート用の証明写真に整える「AIで加工」があります。加工では、濃紺のビジネススーツと白いシャツ(男性はネクタイも)を着た状態に置き換え、背景を薄い水色の単色に変え、スタジオで撮ったような均一な明るさに補正します。加工の際に、男性向け・女性向けのどちらで整えるかを選べます。

顔立ち・表情・髪型・肌の質感・体型は変えません。処理には10〜30秒ほどかかります。加工した写真と元の写真を見比べて、どちらを使うかを選べるので、手元にスーツがないときの選択肢として使ってください。

ただし、髪型や襟元の乱れは加工では直りません。撮る前に整えておくという前提は変わらないと考えてください。

よくある質問

Q. スーツでないと、書類選考で落とされますか

服装だけで落とされることは考えにくいですが、清潔感が整っていない写真は不利に働きます。襟付きで無地であれば、上着がなくても見られる形になります。

Q. 制服で撮ってもよいですか

学校指定の制服がある学生の応募では、制服で撮って構いません。むしろ自然です。社会人が前職の制服で撮るのは避けてください。

Q. 黒いスーツしか持っていません

黒でも問題ありません。写真では沈んで見えやすいので、背景を白か薄い水色にして、顔まわりが暗くならないようにしてください。

Q. インナーは何色がよいですか

白がもっとも扱いやすい色です。薄い水色も使えますが、背景が水色の場合は白を選んでください。

Q. ネクタイは必ず締めますか

締めたほうが整って見えますが、必須ではありません。締めない場合は、襟が開く形のシャツを選ぶと首元がすっきりします。

Q. 髪色を暗くする必要はありますか

応募先の雰囲気によります。明るい色でも、髪がまとまっていて顔がはっきり見えるなら問題になりにくいです。極端に明るい場合は、面接時と同じ色で撮っておくほうが齟齬が出ません。

Q. 就職活動用と転職用で、服装を変える必要はありますか

基本は同じです。転職の場合、年齢に合った落ち着いた色を選ぶと収まります。

Q. 女性はジャケットの下に何を着ればよいですか

白の無地のブラウスかシャツが扱いやすいです。襟が開くスキッパータイプも、首元がすっきり見えるためよく使われます。

Q. アルバイトの応募でスーツを着ると、堅すぎませんか

堅すぎて不利になることはありません。ただし用意する手間を考えると、襟付きの無地シャツで十分です。

Q. 一度撮った写真を、別の職種の応募にも使えますか

スーツで撮っていれば、たいていの応募先に使えます。撮影から時間が経っていないか、髪型が変わっていないかだけ確認してください。

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