履歴書の志望動機の書き方 書けないときの手順と状況別の例文

公開日:2026年9月7日 /最終更新日:2026年10月15日

志望動機を書いた履歴書と、電球・的・チェックマークのイラスト

志望動機の欄で手が止まるのは、ふつうのことです。立派な理由が思いつかない、本音は「家から近いから」しかない、書けるような実績がない。多くの人が同じところで止まります。志望動機は、ひらめきで書くものではありません。材料を集めて、決まった順番に並べるものです。材料の集め方から、状況別の例文、欄の使い方までを順にまとめます。

志望動機の欄で読まれていること

志望動機で読まれているのは、熱意の強さではありません。次の3つです。

読まれていること読む側が知りたいこと
応募先のことを調べて書いているかどの会社にも出せる文ではないか
これまでの経験が、応募先の仕事とつながるかやりたい気持ちだけでなく、できることとの接点があるか
入ったあとの姿が見えるか続けて働いてもらえそうか

「成長したい」「学びたい」だけで終わる志望動機が評価されにくいのは、この3つのどれにも答えていないからです。読む側が知りたいのは、何を与えてもらいたいかではなく、何をする人なのかです。

逆に言えば、この3つに答えていれば、文章がうまい必要はありません。短い文を並べただけでも、志望動機として成り立ちます。

書けないのは、文章力のせいではありません

志望動機が書けないとき、多くの人は「自分は文章が苦手だから」と考えます。実際に手を止めているのは、文章の手前にある思い込みです。

手が止まる理由実際のところ
立派な理由がない立派である必要はない。応募先と自分の接点が1つあれば足りる
本音は「家から近い」「休みが多い」しかない本音は出発点として使える。そのまま書かず、書ける形に直す
書けるような実績がない実績でなくてよい。続けた年数、毎日やっていた作業が材料になる
うまい言い回しが出てこない言い回しは要らない。事実を順番に並べるだけで読める文になる
どの会社も同じに見える調べる場所が足りていない。求人票の外に違いが書いてある
前に落ちたので、何を書いてもだめな気がする不採用の理由は志望動機とは限らない。直せるところを直せば足りる

この表の右側を先に知っておくと、白紙の前で考え込む時間が短くなります。志望動機は、気持ちを書く欄ではなく、応募先と自分のつながりを説明する欄だと考えてください。説明であれば、材料さえあれば書けます。

本音の理由から始めて構いません

応募を決めた本当の理由は、たいてい単純です。家から近い。給料がよい。休みが取りやすい。未経験でも応募できた。これらを恥ずかしく思う必要はありません。本音は、志望動機を作る出発点として使えます。

ただし、そのまま書くと「うちの会社でなくてもよい」という読まれ方になります。本音を一段掘って、仕事の話に直してください。

本音一段掘ると書ける形
家から近い無理なく通えるので、長く続けられる仕事への関心を先に書き、通いやすさは「続けられる根拠」として1行添える
給料がよい成果や資格が評価される仕組みがある評価のしかたに触れ、自分が何で応えるかを書く
休みが取りやすい生活を整えて、同じ職場で長く働きたい長く働きたい理由と、続けてきた実績を書く
未経験でも応募できた一から覚える仕組みがある職場で、新しい仕事を身につけたいなぜその仕事に移りたいかと、前の仕事から持っていけるものを書く
人と話す仕事を減らしたい一人で集中して正確に進める作業のほうが力を出せる正確さや集中力が求められる作業を続けてきた事実を書く
会社が大きくて安定している腰を据えて、同じ仕事の経験を積みたいその会社の事業のどこに関わりたいかを書く

直すときの考え方は1つです。「自分にとって都合がよい」を、「だから何ができるか」に言い換えることです。通いやすいから遅刻や欠勤なく続けられる。評価される仕組みがあるから目標に向けて動ける。こう言い換えると、本音と書いた内容が食い違いません。面接で聞かれても、そのまま話せます。

アルバイトやパートの応募では、通いやすさをそのまま書いても構いません。その場合も、それだけで終えず、仕事への関心を1行添えてください。

書く前に、材料を3つ集めます

文章にする前に、材料を集めます。必要なのは次の3つです。ここが揃えば、あとは並べるだけです。

材料1:応募先について、求人票の外から拾う

求人票に書かれているのは、条件と仕事の概要です。会社ごとの違いは、その外に書かれています。

見る場所拾うもの
採用ページの「仕事内容」「求める人物像」1日の流れ、任される範囲
会社概要何を扱っているか、主なお客さま、拠点の場所
商品・サービスのページ誰に、何を、どうやって届けているか
社員の紹介、代表のあいさつ大事にしていること、働いている人の経歴
お知らせ、ニュースこの1年で力を入れていること
店舗や施設(行ける場合)お客さまの層、スタッフの動き、雰囲気

この中から、ほかの会社と違う点を1つ見つけてください。「地域密着」「アットホーム」のような言葉では足りません。「配達から設置までを同じスタッフが受け持つ」「利用者の8割が近隣の高齢の方」のように、仕事の進め方やお客さまの具体まで降ります。

店舗や施設がある仕事なら、応募の前に一度、客として行ってみるのがいちばん早い方法です。自分の目で見たことは、そのまま書けます。

材料2:自分の経験を、動作で書き出す

これまでの仕事を、職種の名前や部署名ではなく、実際にしていた動作で書き出します。

× 飲食店でホールを担当
○ 1日に約80組のお客さまを席に案内し、注文を聞き、料理を運び、会計をしていた

動作で書くと、応募先の仕事と重なるところが見つけやすくなります。職種が違っても、動作の単位では重なるものがあります。人の話を聞く。数を数えて合わせる。決まった手順を守る。時間までに終わらせる。後輩に教える。こうした単位で比べてください。

アルバイトや家事、学校の活動も材料になります。雇用の形は関係ありません。何を、どれくらい続けていたかが材料です。

材料3:数字を1つ探す

数字が1つ入ると、同じ内容でも具体的に読めます。売上や順位である必要はありません。

数字の種類例
続けた長さ3年間、週5日
毎日の量1日に約100件の荷物、約80組の接客
人数新人5人に仕事を教えた、8人の班をまとめた
変化作業時間が約10分短くなった、ミスが月3件から0件になった
休まなかったこと2年間、無遅刻・無欠勤

覚えていない数字を作る必要はありません。「毎日およそ何件」「月に何人くらい」と、ふだんの量を数えるだけで足ります。あいまいな場合は「約」を付けてください。

材料が集まったか、5つの質問で確かめます

次の5つに、それぞれ一言で答えてみてください。文章にしなくて構いません。メモで十分です。

質問答えの例
1. その会社(店)は、誰に何をしているか近所の高齢の方に、食事と入浴の介助をしている
2. ほかと違うところは何か同じ職員が同じ利用者を続けて担当する
3. 自分が続けてきたことは何か飲食店で4年、常連のお客さまの好みを覚えて接客した
4. 2と3は、どこでつながるか同じ相手と長く付き合い、変化に気づくこと
5. 入ったら、まず何をするか資格の勉強をしながら、担当の方の様子を覚える

5つとも答えられたら、材料は揃っています。答えられない質問があれば、文章を考える前に、そこを調べ直してください。4が出てこないときは、応募先か、前に出す経験のどちらかを替える合図です。

3つの順番で組み立てます

材料が揃ったら、次の順番に並べます。

順番書くこと目安使う材料
1. 結論なぜこの会社に応募したのか。1文で言い切る1〜2行質問2と4
2. 根拠自分の経験のどこが、応募先の仕事とつながるか4〜6行質問3と数字
3. 入社後入ったら何をするか2〜3行質問5

読む側は上から読みます。結論を最後に置くと、途中まで何の話か分かりません。最初に言い切ってください。

さきほどの5つの質問の答えを、この順番に並べると次のようになります。

同じ職員が同じ利用者の方を続けて担当する貴施設の体制に惹かれ、応募いたしました。

飲食店のホールで4年間、接客を担当してまいりました。常連のお客さまの好みや体調を覚え、いつもと様子が違うときには声をかけるようにしておりました。同じ方と長く関わり、小さな変化に気づくという点は、介護の仕事にも通じると考えております。

介護の仕事は未経験ですので、まずは担当する方の様子と手順を早く覚え、介護職員初任者研修の取得にも取り組んでまいります。

うまい言い回しは1つも使っていません。事実を順番に並べただけです。それでも、3つの読まれていること(調べているか、経験がつながるか、入ったあとの姿が見えるか)にすべて答えています。

書き出しの1文は、5つの型から選びます

最初の1文が決まらずに手が止まることがあります。次の5つのどれかに当てはめてください。

1. 経験を軸にする

前職で続けてきた〇〇の経験を、貴社の〇〇で活かしたいと考え、応募いたしました。

いちばん使いやすい形です。これまでの仕事と応募先の仕事が、そのままつながる場合に選びます。

2. 応募先の特徴を軸にする

〇〇まで一貫して自社で手がけている点に惹かれ、応募いたしました。

応募先を調べていることが前提です。「〇〇」に入るのが「成長できる環境」のような、どの会社にも言える言葉になるなら、この型は選ばないでください。調べていないことが、かえって伝わります。

3. 仕事を替える理由を軸にする

〇〇の仕事を通じて〇〇に関わりたいと考えるようになり、応募いたしました。

未経験の職種に応募する場合に向いています。なぜ移るのかを最初に説明すると、読む側が納得しやすくなります。そのあとに、前の仕事から持っていけるものを書きます。

4. 利用した経験を軸にする

〇〇を利用した際、スタッフの方の〇〇という対応が印象に残り、自分もその側で働きたいと考え、応募いたしました。

店やサービスを実際に使ったことがある場合に使えます。「好きだから」で止めず、何がよかったのかを、働く側の動きとして書くのがこつです。

5. 長く続けたいことを軸にする

一つの職場で長く経験を積みたいと考えており、〇〇に力を入れている貴社に応募いたしました。

アルバイトや派遣から正社員に応募する場合、在籍の短い仕事が続いた場合に向いています。続けたい理由だけでなく、その会社のどこを見てそう考えたかを必ず入れてください。

状況別の例文

例文は、並べ方の見本として使ってください。そのまま写しても、自分の経験と応募先のことが入っていないので、志望動機にはなりません。〇〇の部分と、経験の中身を自分のものに入れ替えます。

未経験の職種に応募する

お客さまの要望を聞いてから提案するという前職での進め方を、貴社の法人向けの営業で活かしたいと考え、応募いたしました。

家電量販店で3年間、販売を担当してまいりました。商品の説明を先にするのではなく、使う場面と予算を先に伺ってからおすすめする形に変えたところ、後日「あれにしてよかった」と声をかけていただくことが増えました。相手の話を聞いてから提案するという順番は、法人のお客さまが相手でも同じだと考えております。

営業の仕事は未経験ですので、まずは商品の知識を早く身につけ、既存のお客さまへの訪問から経験を積んでまいります。

未経験の応募で大事なのは、なぜ移るのかと、前の仕事から何を持っていけるかの2つです。「一から学びたい」だけで終えないでください。作業の分け方は未経験の職種に応募する履歴書の書き方で解説しています。

同じ職種で転職する

入居者の方一人ひとりの担当を決めて関わる貴施設の体制のもとで、これまでの経験を活かしたいと考え、応募いたしました。

特別養護老人ホームで5年間、介護職員として勤務し、食事・入浴・排せつの介助と、夜勤を担当してまいりました。現在の職場はフロア全体を交代で見る形のため、一人の方の変化を続けて追うことが難しいと感じておりました。担当制であれば、日々の小さな変化に早く気づき、ご家族への報告にもつなげられると考えております。

これまでの経験を活かしながら、まずは貴施設の手順と記録の方法を早く覚えてまいります。

経験者の場合は、「なぜ今の職場ではなく、その会社なのか」に答えます。前の職場の不満を書くのではなく、応募先にあって今の職場にないものを、事実として書いてください。

アルバイトから正社員に応募する

一つの職場で長く経験を積み、任される範囲を広げていきたいと考え、応募いたしました。

物流倉庫で3年間、アルバイトとして入荷の検品とピッキングを担当してまいりました。2年目からは新しく入ったスタッフ5人に作業の手順を教える役割も任され、ミスが出やすい箇所をまとめた手順のメモを作りました。貴社は現場の経験者から管理の担当者を育てていると伺い、これまでの経験をそのまま伸ばせると考えております。

まずは現場の作業を確実に覚え、将来はシフトの管理や新人の教育にも携わってまいります。

アルバイトの経験は、雇用の形に関係なく材料になります。何を任されていたかを前に出してください。職歴欄の書き方はフリーターから正社員に応募する履歴書の書き方で解説しています。

前の会社を短い期間で辞めている

お客さまと直接やり取りをする仕事に就きたいと考え、応募いたしました。

前職では事務職として、受注データの入力と請求書の作成を担当しておりました。正確に処理することにはやりがいを感じておりましたが、電話でお客さまの問い合わせに対応する業務を通じて、相手の反応が直接分かる仕事のほうが力を出せると考えるようになりました。学生時代に飲食店で3年間、接客のアルバイトを続けた経験もございます。

今回は、仕事の内容と1日の流れを確かめたうえで応募しております。まずは売場の商品を早く覚え、長く勤めてまいります。

在籍が短かった人の応募で読まれるのは、「今回はなぜ続けられるのか」です。前の会社の不満や、辞めた言い訳は書きません。何を確かめたうえで応募しているかを書いてください。第二新卒の場合の書類全体は第二新卒の履歴書の書き方で解説しています。

仕事から離れていた期間がある

以前の事務の経験を活かし、家庭と両立しながら長く働きたいと考え、応募いたしました。

出産までの6年間、建材の販売会社で営業事務として、見積書・請求書の作成と電話対応を担当しておりました。退職後の7年間は育児に専念しておりましたが、PTAの会計を2年間務め、表計算ソフトでの集計と報告書の作成を続けてまいりました。

子どもが小学校に入学し、平日の9時から16時まで勤務できます。まずは貴社の処理の手順を早く覚え、正確に進めてまいります。

離れていた期間がある場合は、以前の経験、離れていた間に続けていたこと、今働ける条件の3つを入れます。働ける曜日と時間は、読む側がいちばん知りたいことです。主婦・主夫の方の書類全体は主婦の履歴書の書き方で解説しています。

アルバイト・パートに応募する

以前から客として利用しており、スタッフの方がお客さまの名前を覚えて声をかけている様子を見て、自分もこの店で働きたいと考え、応募いたしました。

コンビニエンスストアで2年間、レジと品出しを担当した経験があります。自宅から自転車で10分のため、平日の夕方と土日は安定して勤務できます。長く続けたいと考えております。

アルバイトやパートの志望動機は、3〜5行で足ります。「なぜこの店・この仕事か」と「いつ、どれくらい働けるか」が入っていれば十分です。アルバイトの書類全体はアルバイトの履歴書の書き方で解説しています。

新卒で応募する

地域の中小企業を担当者として長く支える貴社の営業の進め方に惹かれ、応募いたしました。

大学では3年間、学習塾で講師のアルバイトを続け、中学生8人を担当しました。成績が伸びない生徒には、説明を繰り返すのではなく、どこでつまずいているかを先に聞くようにしたところ、質問が増え、全員が志望校に合格しました。相手の状況を聞いてから提案するという姿勢は、お客さまの課題を伺う営業の仕事にも通じると考えております。

入社後は、まず商品の知識を身につけ、担当するお客さまに信頼される営業を目指してまいります。

職歴のない新卒の応募では、アルバイト・ゼミ・部活動などから、自分がどう動いたかを書きます。結果の大きさより、動き方が読まれます。新卒の書類全体は新卒の履歴書の書き方で解説しています。

在職中に応募する

配送だけでなく、お客さま先での設置と説明までを同じ担当者が受け持つ貴社の仕事に惹かれ、応募いたしました。

現在は運送会社で4年間、2トン車での企業向けのルート配送を担当しております。決まった届け先を毎日回るなかで、荷物を届けたあとの使い方について相談を受けることが多く、届けたあとまで関われる仕事に就きたいと考えるようになりました。4年間、無事故で勤務しております。

これまでの配送の経験を活かしながら、設置の手順と商品の知識を早く身につけてまいります。

在職中であることは、志望動機には書かなくて構いません。職歴欄の「現在に至る」で伝わります。入社できる時期や連絡のつく時間帯は、本人希望記入欄に書きます。在職中の進め方は在職中の転職の進め方で解説しています。

職種によって、前に出す経験を替えます

同じ経歴でも、応募する職種によって、前に出す部分が変わります。

職種見られやすいこと前に出す経験
営業人と話す仕事を続けられるか、数字に向き合えるか接客や電話での対応の量、目標に向けて動いた経験
事務正確さ、段取り、周りと摩擦なく進められるか書類や数字を扱った作業、処理した件数、ミスを減らした工夫
販売・接客お客さまへの向き合い方、忙しい時間の動き1日の接客の量、常連のお客さまとの関係、後輩への指導
飲食入れる曜日と時間、忙しいときに動けるか担当していた持ち場、ピークの時間帯の経験
製造・倉庫手順を守れるか、続けられるか担当した工程、扱った量、無遅刻・無欠勤の期間
ドライバー・配送安全に運転できるか、時間を守れるか乗っていた車の大きさ、運転の年数、無事故の期間
介護続けられるか、利用者への姿勢人の世話をした経験、資格、夜勤に入れるか
警備・清掃決められたことを続けられるか立ち仕事や早朝・夜間の勤務を続けた年数

志望動機を書き直すというのは、文章を全部作り直すことではありません。どの経験を前に出すかを入れ替えることです。営業職に応募する場合の書類全体は営業職の履歴書の書き方で解説しています。

欄の使い方

様式によって、欄の形が違います

様式欄の形書くこと
厚生労働省の様式例「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」が1つの欄志望動機を中心に書く。余白があれば特技やアピールを足す
市販の一般用「志望の動機」と「自己PR」「趣味・特技」が別の欄志望動機の欄には、応募の理由だけを書く
アルバイト・パート用志望動機の欄が小さい3〜5行で、理由と働ける条件を書く

厚生労働省の様式例の欄は、志望動機だけを書く欄ではありません。ただし、特技・好きな学科・アピールポイントを全部書く必要もありません。何を書いてもよい欄なので、志望動機を中心に使って構いません。自己PRを同じ欄に入れる場合の考え方は自己PRの書き方で解説しています。

応募先から様式の指定がなければ、志望動機欄のない様式を選ぶこともできます。どんな人が選ぶのかや、出すときに気をつけることは、志望動機欄のない履歴書テンプレートの使い方も参考になります。

文字数と行数の目安

正社員の応募では、250字から350字が読みやすい分量です。行数にすると、欄の8割ほどが埋まる量になります。

分量見え方
1〜2行調べていない、関心が薄いという読まれ方になる
欄の半分ほど正社員の応募では、やや少ない。アルバイトなら足りる
欄の8割ほど収まりがよく、読みやすい
欄いっぱい、または欄からあふれる字が小さく詰まり、読みにくくなる

短くても、3つ(結論・根拠・入社後)が1文ずつ入っていれば成り立ちます。長さより、3つが揃っているかを先に見てください。

欄に入りきらないとき

削る順番は決まっています。

順番削るところ
1入社後の話を1文にする
2根拠のエピソードを1つに絞る
3「〜と考えております」「〜させていただきたく」のような長い言い回しを短くする
4応募先の説明(相手が知っていること)を削る

最初の1文(結論)は削りません。ここを削ると、何の話か分からなくなります。字を小さくして詰め込むのも避けてください。入りきらなかった経験は、職務経歴書や面接で伝えられます。

段落と改行

250字を超える場合は、結論・根拠・入社後の切れ目で改行すると読みやすくなります。手書きの場合は、段落のはじめを1字下げます。箇条書きにはせず、文章で書いてください。

文末は「です・ます」で揃えます。応募先の呼び方は、書き言葉なので「貴社」です。「御社」は話し言葉で、面接で使います。

応募先書き方
会社貴社
店貴店
病院・クリニック貴院
介護施設・保育園貴施設・貴園
学校貴校
銀行貴行

手書きの場合は、下書きをしてから

手書きで直接書きはじめると、途中で欄が足りなくなったり、余ったりします。別の紙かスマートフォンに下書きをして、字数を確かめてから清書してください。書き間違えた場合は、修正液を使わずに書き直します。

履歴書と職務経歴書で、同じ内容にしてよいか

履歴書と職務経歴書の両方を出す場合、志望動機をどちらに書くかで迷うことがあります。

書類志望動機の扱い
履歴書ここに書く。250〜350字で、応募の理由をまとめる
職務経歴書書かなくてよい。書く場合も、末尾に数行添える程度にする

職務経歴書に志望動機の欄を設ける決まりはありません。志望動機は履歴書に書き、職務経歴書には経験の中身を書くという分け方で足ります。

両方に書く場合は、話の軸は同じにして、文は替えます。一字一句同じ文を2枚に載せると、片方が要らなくなります。履歴書には結論と要点を書き、職務経歴書には、根拠になる経験をくわしく書いてください。2枚で言っていることが食い違うのは、いちばん避けたい形です。2つの書類の役割は履歴書と職務経歴書の違いで解説しています。

使い回しは伝わります

何社にも応募していると、志望動機を1つ作って、会社名だけ差し替えたくなります。これは、読む側におおよそ伝わります。どの会社にも当てはまる言葉だけでできているからです。

使い回しに出やすい表現なぜ伝わるか
成長できる環境に魅力を感じどの会社にも言える
風通しのよい社風に惹かれ採用ページによくある言葉で、調べた跡にならない
社会に貢献したいと考えその会社を選んだ理由になっていない
貴社の理念に共感し理念のどこに、なぜ共感したかが書かれていない

ただし、毎回すべてを書き直す必要はありません。根拠(自分の経験)の部分は、自分のことなので同じで構いません。書き換えるのは、結論(なぜこの会社か)と、入社後の部分です。応募先ごとに直す欄は履歴書の使い回しで解説しています。

やらないほうがよい書き方

書き方理由直し方
待遇や条件だけを理由にするその会社でなくてもよいことになる一段掘って、仕事の話に直す
「学ばせていただきたい」で終える受け身に読まれる学んだうえで何をするかを添える
前の職場の不満を書く次も同じ理由で辞めると読まれる応募先にあるものを、事実として書く
例文をそのまま写す自分の経験と応募先のことが入っていない並べ方だけを借りて、中身を入れ替える
実際より大きく書く面接で掘り下げられたときに答えられない小さくても、本当にあったことを書く
空欄、「特になし」応募の理由がないことになる応募先と自分の接点を1つ書く

履歴書に書いたことは、面接で聞かれます。志望動機は、面接で最初に確かめられることの多い欄です。自分の言葉で説明できることだけを書いてください。希望する条件があるときは、志望動機ではなく本人希望記入欄に書きます。書き方は本人希望記入欄の書き方で解説しています。

書けたあとの確認

確認すること見方
会社名を別の会社に替えても、文が成り立たないか成り立つなら、応募先のことが入っていない
最初の1文で、応募の理由を言えているか結論が後ろに回っていないか
自分の経験が入っているか動作か数字が1つ以上あるか
入ったあとの話で終わっているか「学びたい」で終わっていないか
面接で同じことを話せるか書いた内容を、自分の言葉で説明できるか
会社名、「貴社」の字に誤りがないか前の応募先の名前が残っていないか

書き終えたら、一度声に出して読んでください。息が続かない文は長すぎます。言いにくいところは、自分の言葉になっていないところです。時間があれば、ひと晩おいてから読み直すと、直すところが見つかります。

それでも書けないときの進め方

材料を集めても、文章にする段階で止まることがあります。そのときは、いきなり清書しようとしないでください。次の順番で、小さく進めます。

順番すること
1「なんでそこに応募するの」と友人に聞かれたつもりで、口に出して答える
2答えたことを、話し言葉のままメモする
3メモを、結論・根拠・入社後の3つに分ける
4足りないところだけを書き足す
5最後に、話し言葉を「です・ます」に直す

書けないときは、たいてい最初から整った文を書こうとしています。先に下手なままの文を作り、あとから直すほうが早く終わります。1回目は人に見せないものだと決めてください。

家族や友人に、応募の理由を話してみるのも有効です。「どうしてその会社なの」「前の仕事と何が同じなの」と聞き返されて答えたことが、そのまま材料になります。

それでも応募先との接点が1つも出てこない場合は、その応募先が本当に自分に合っているかを見直す合図かもしれません。条件だけで選んだ応募先は、志望動機が書きにくく、入ったあとも続きにくくなります。似た条件で、仕事の中身に関心が持てる求人がないか、もう一度探してみてください。

Rirekisyで作る場合

Rirekisyの履歴書は厚生労働省の様式例に沿っており、志望動機は「志望の動機・特技・アピール」の欄に入力します。欄は1つなので、志望動機を中心に書き、余白があれば特技やアピールを足してください。

この欄には「AIで作成」のボタンがあります。自分の性格・強み・経験を入力すると(志望職種と応募企業名は任意です)、300〜350字程度の下書きが欄に入ります。作成すると、欄にあった文は下書きに置き換わります。自分で書いた文を残しておきたいときは、先に控えを取ってください。

出てくるのは、体裁の整った下書きです。応募先を調べて分かったことと、自分の経験の具体は入っていません。この2つは、自分で書き足してください。白紙の状態から抜け出すための道具として使い、そのまま出すことは避けます。

入力した内容はブラウザに残ります。次の応募では、学歴や職歴を入力し直さず、志望動機と本人希望記入欄を書き換えて出し直せます。書き終えたら「プレビューに反映」で、欄に収まっているかを確かめてください。

よくある質問

Q. 志望動機は何行くらい書けばよいですか

正社員の応募なら、欄の8割ほど(250〜350字)が目安です。アルバイトやパートなら、3〜5行で足ります。

Q. 志望動機は短くてもよいですか

結論・根拠・入社後の3つが入っていれば、短くても成り立ちます。1〜2行で終わると関心が薄く見えるので、正社員の応募では欄の半分以上を埋めてください。

Q. 志望動機と自己PRは、どう書き分けますか

志望動機は「なぜこの会社か」、自己PRは「自分は何ができるか」です。欄が1つの様式では、志望動機を中心に書き、余白があればアピールを足します。2つの内容が食い違わないようにしてください。

Q. 履歴書と職務経歴書の志望動機が、同じ内容になってしまいます

話の軸は同じで構いません。文をそのまま写すのは避け、履歴書には要点を、職務経歴書には根拠になる経験をくわしく書きます。職務経歴書の志望動機は、書かなくても問題ありません。

Q. 第一志望ではない会社にも、志望動機は書けますか

書けます。志望動機に書くのは順位ではなく、応募先と自分の接点です。その会社の仕事と重なる経験が1つあれば、それが理由になります。

Q. 退職した理由も書いたほうがよいですか

志望動機の欄には書かなくて構いません。前の職場の不満を書くと、次も同じ理由で辞めると読まれます。聞かれたときのために、これからやりたいことを軸にした説明を用意しておいてください。

Q. 何社にも応募しています。毎回書くのが大変です

毎回すべてを書く必要はありません。自分の経験を書いた部分は同じで構いません。書き換えるのは、最初の1文(なぜこの会社か)と、入社後の部分です。

Q. 未経験の業界で、書けることがありません

業界が違っても、動作の単位では重なるものがあります。人の話を聞いた、数を合わせた、手順を守った、後輩に教えた、時間までに終わらせた。応募先の仕事を動作に分けて、自分の経験と重なるものを探してください。

Q. 応募先の商品やサービスが好き、という理由は使えますか

それだけで終えなければ使えます。「好きです」で止まると、お客さまとしての感想になります。何がよいと感じたのかを、働く側の動きに置き換えて書いてください。

Q. 同じ会社にもう一度応募します。前と同じ志望動機でよいですか

書き直してください。前回から自分に何が増えたのか(取った資格、経験した仕事)が入っていないと、あらためて応募する理由が伝わりません。

Q. 面接で話す内容は、書いた志望動機と同じでよいですか

同じで構いません。違うことを話すと、どちらが本当か分からなくなります。書類は要点、面接はそのくわしい説明、という関係にしてください。

Q. アルバイトの応募でも、志望動機は必要ですか

必要です。ただし、長く書く必要はありません。「なぜこの店・この仕事か」と「いつ、どれくらい働けるか」が伝われば足ります。

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