公開日:2026年10月26日
店長を任されていた、主任になった。そうした経験は書いてよいのか、どの行に書くのか。履歴書の職歴欄は会社の入退社を書く欄なので、迷うところです。会社の中での立場の変化は、入社と退職のあいだに1行足して書きます。
結論:入社と退職のあいだに、1行足して書きます
履歴書の職歴欄は、会社に入った年月と辞めた年月を書く欄です。そのうえで、会社の中で立場が変わったことは、入社と退職のあいだに1行足して書けます。店長や主任を任されていたことは、書いておきたい経験です。
2017年 4月 株式会社〇〇 入社 〇〇店に配属 販売を担当 2021年 4月 〇〇店 店長に昇進 2025年 3月 一身上の都合により退職
役職の行は、行数に余裕があるときに足すものです。会社の入退社の行より先に削るのは役職や異動の行です。行が足りないときの残し方は、この記事の後半で解説します。
役職名の書き方
会社での正式な呼び名で書きます
役職名は、名刺や辞令に書かれていた呼び名で書きます。「店長」「主任」「係長」「課長」のように、よく使われる呼び名なら、そのままで伝わります。
社内だけの呼び名には、一般的な呼び名を添えます
「チーフ」「マネージャー」「ユニットリーダー」のように、会社によって重さが違う呼び名は、応募先がどのくらいの立場か分かりません。かっこで一般的な呼び名や、部下の人数を添えます。
2022年 4月 営業二課 チーフ(課長相当)に昇進 2023年10月 物流センター ユニットリーダーに昇進(部下12名)
「昇進」と「昇格」は使い分けます
| 言葉 | 意味 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 昇進 | 役職が上がること(主任→係長→課長) | 営業部 課長に昇進 |
| 昇格 | 社内の等級(グレード)が上がること | ふつうは履歴書に書かない |
| 就任 | 役職に就くこと(初めて就く場合にも使う) | 〇〇店 店長に就任 |
等級は会社の中の決まりで、外の人には伝わりにくいので、履歴書には役職だけを書けば足ります。「昇進」と「就任」はどちらを使っても誤りではありません。1枚の中で揃えてください。
店長・リーダーはアルバイトでも書けますか
アルバイトやパートで「時間帯責任者」「バイトリーダー」を任されていた場合も、応募先の仕事に近い経験なら書けます。ただし、正社員の役職と取り違えられないように、雇用の形が分かる書き方にします。
2021年 4月 株式会社〇〇(〇〇店・アルバイト) 入社 2023年 4月 時間帯責任者を担当(アルバイトスタッフ8名のシフト管理) 2025年 3月 一身上の都合により退職
役割の中身(シフト作成、新人の教育、売上の締めなど)は、行に詰め込まずに職務経歴書か、アピールの欄に書きます。正社員に応募するときにアルバイトの経験をどこまで書くかは、フリーターから正社員の履歴書の書き方で解説しています。
異動・転勤・出向の書き方
部署の異動・転勤
部署が変わった、勤務地が変わった場合も、1行足して書けます。仕事の中身が大きく変わった異動ほど、書いておく意味があります。
2019年 4月 人事部へ異動 採用業務を担当 2022年 4月 大阪支店へ転勤 法人営業を担当
出向
籍を元の会社に置いたまま、別の会社で働いていた場合は「出向」と書きます。戻ったときは「帰任」または「復帰」と書きます。
2020年 4月 株式会社△△へ出向 経理業務を担当 2023年 3月 出向期間満了により帰任
転籍
籍そのものが別の会社に移った場合は「転籍」です。勤め先の会社が変わるので、元の会社の退職と、移った先の入社の2行で書きます。
2021年 3月 株式会社〇〇 転籍のため退職 2021年 4月 株式会社△△ 入社
合併や分社化で会社の名前が変わった場合は、退職と入社にはしません。書き方は履歴書の学歴・職歴欄の書き方で解説しています。
行が足りないときに残す順番
役職や異動の行を足していくと、職歴欄の行が足りなくなることがあります。削るときは、次の順番で残します。
- 会社の入社と退職の行:削りません。
- 最後に就いていた役職:いちばん新しい立場が、今できることに近いからです。
- 応募先の仕事に近い異動
- それ以外の昇進・異動:ここから削ります。
削った昇進や異動は、職務経歴書に書けば伝わります。行が足りないときの詰め方は、転職回数が多い履歴書の書き方でも解説しています。
降格や役職を外れたことは書きますか
書く必要はありません。履歴書の職歴欄で書くことが決まっているのは、会社の入社と退職です。役職の行は、伝えたい経験を足すためのものなので、上がったり下がったりをすべて書く決まりはありません。
ただし、面接で役職について聞かれたら、事実をそのまま答えます。履歴書に「課長」と書いた人が、実際には退職の前に役職を外れていた場合は、聞かれた時点で説明できるようにしておきます。
役職の中身は職務経歴書に書きます
履歴書の1行で伝わるのは、「店長だった」という肩書きまでです。応募先が知りたいのは、その立場で何をしていたかです。職務経歴書には、次のことを書きます。
- 部下やスタッフの人数
- 任されていた範囲(売上、シフト、採用、教育など)
- その立場で取り組んだことと、結果
2021年4月〜2025年3月 〇〇店 店長 ・正社員3名、アルバイト15名のシフト作成と教育を担当 ・食品ロスの削減に取り組み、廃棄額を前年より2割減らした
Rirekisyで作る場合
Rirekisyの履歴書の職歴欄は、会社ごとに会社名と入社・退社の年月を入力する形です。昇進・異動・出向を書き入れる行はありません。会社の中での立場の変化は、職務経歴書の「業務内容・実績」の欄に書いてください。
Rirekisyでは、履歴書と職務経歴書を同じ画面から作れます。職務経歴書に切り替えると、職歴の会社名と年月は、切り替えた先が空欄なら引き継がれます。「業務内容・実績」の欄には、上の例のように、役職ごとの期間と担当を書き足してください。
よくある質問
Q. 役職名に「代理」「補佐」が付いていました
そのまま書きます。「店長代理」を「店長」と書くと、面接や入社の手続きで食い違いになります。
Q. 役職に就いたのが短い期間だけでした
期間の長さにかかわらず書けます。短い期間で役職を離れた理由は、面接で聞かれたら答えられるようにしておきます。
Q. 退職の行に役職を書きますか
書かなくて構いません。最後の役職は、昇進の行で伝わります。退職の行は「一身上の都合により退職」のように、ほかの会社と同じ形で書きます。
Q. 前の会社で部長でした。応募先でも役職を求めていると思われませんか
履歴書に役職を書いただけで、同じ立場を求めていると受け取られることはありません。役職にこだわらない場合は、志望動機や面接で、どの立場からでも働く意思を伝えてください。