公開日:2026年10月26日
応募先から職務経歴書を求められた。でも、これまでの仕事はアルバイトだけ。書くことがないと思って手が止まります。職務経歴書は、正社員の経歴を並べる書類ではありません。どんな仕事をしてきたかを伝える書類なので、アルバイトの経験で書けます。
結論:アルバイトの経験で、職務経歴書は書けます
職務経歴書は、「何ができる人か」を伝える書類です。正社員として働いた年数を並べるためのものではありません。アルバイトでも、毎日決まった仕事を任され、続けてきたなら、それは職務の経歴です。
応募先が職務経歴書で見ているのは、次の2つです。
- どんな仕事を、どこまで任されていたか
- その経験が、応募先の仕事にどうつながるか
どちらも、雇用の形とは関係なく書けます。職務経歴書を求められていない場合は、出さなくて構いません。求められたら、この記事の手順で1枚にまとめてください。
まず、載せるアルバイトを選びます
これまでのアルバイトを、すべて載せる必要はありません。次の順で選びます。
- 応募先の仕事に近いもの:接客の仕事に応募するなら接客のアルバイト、倉庫の仕事に応募するなら倉庫のアルバイト。
- 長く続けたもの:半年、1年と続けたアルバイトは、任された仕事が増えているはずです。
- 役割を任されたもの:新人の教育やシフト作成など、決まった作業以上のことをしていたもの。
数日で終わった単発の仕事や、日雇いの仕事は、1件ずつ書きません。書くなら「単発の倉庫作業(複数社)」のようにまとめます。短い期間のアルバイトの扱いは、履歴書に短期アルバイトは書く?で解説しています。
職務経歴書の組み立て
アルバイトの経験で書く場合も、組み立ては正社員の職務経歴書と同じです。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 職務要約 | これまでの仕事を3〜5行でまとめる |
| 職務経歴 | 勤め先ごとに、期間・雇用形態・業務内容・任された役割 |
| 活かせる経験・知識・スキル | 応募先で使える経験を、1行に1つずつ |
| 自己PR | 仕事を通して身につけたこと |
勤め先が2つ以上あるときは、古い順(編年式)でも新しい順(逆編年式)でも構いません。迷ったら新しい順にします。決め方は、職務経歴書の順番は古い順?新しい順?で解説しています。
職務経歴の書き方
勤め先と雇用形態を書きます
会社名と店名、在籍した期間、雇用の形を書きます。「アルバイト」と明記してください。書かずにおくと、正社員だったと読まれ、履歴書や入社の手続きと食い違います。
業務内容は、1日の流れで書き出します
「接客を担当」だけでは、何をしていたかが伝わりません。出勤してから帰るまでに、何をしていたかを順に書き出し、そこから応募先に関係するものを選びます。
| 伝わりにくい書き方 | 伝わる書き方 |
|---|---|
| 接客を担当 | レジ、商品の案内、電話での在庫の問い合わせへの対応 |
| 倉庫で作業 | 出荷伝票に沿ったピッキングと検品(1日およそ200件) |
| キッチンを担当 | ランチの仕込みと、ピーク時の揚げ場(1日100食前後) |
任された役割を書きます
決まった作業のほかに、任されていたことがあれば書きます。アルバイトの経験の中で、いちばん評価されやすいところです。
- 新しく入ったスタッフの教育
- シフトの作成や調整
- 発注や在庫の管理
- 売上の締めや、お金の管理
- 時間帯の責任者
数字は、正確に言えるものだけ書きます
来客数や処理した件数のような数字は、仕事の量を伝えるのに役立ちます。ただし、面接で聞かれて答えられる数字だけにします。覚えていない数字を大きく書くと、面接で説明できなくなります。「およそ」「前後」を付けて、分かる範囲で書けば足ります。
例文:飲食店のアルバイト
■職務要約 大学卒業後、飲食チェーンの店舗でアルバイトとして4年間勤務しました。ホールとキッチンの両方を担当し、2年目からは時間帯の責任者として、スタッフのシフト作成と新人の教育を任されています。 ■職務経歴 2021年4月〜現在 株式会社〇〇(〇〇店) アルバイト 店舗の規模:客席60席、スタッフ25名 【業務内容】 ・ホールでの接客、レジ、予約の電話対応 ・キッチンでの仕込みと調理補助 ・閉店後の売上の締めと、翌日分の発注 【任された役割】 ・2023年4月から夜の時間帯の責任者(スタッフ5〜6名) ・新人スタッフの教育(これまでに10名ほど) ・月ごとのシフト表の作成
例文:倉庫・物流のアルバイト
■職務要約 物流倉庫で、出荷作業のアルバイトとして3年間勤務しました。ピッキングと検品を中心に担当し、繁忙期には新しく入った派遣スタッフに作業の手順を教えていました。 ■職務経歴 2022年6月〜2025年5月 株式会社〇〇(〇〇物流センター) アルバイト 【業務内容】 ・ハンディ端末を使ったピッキングと検品(1日およそ200件) ・出荷前の梱包と、配送会社ごとの仕分け ・入荷した商品の棚入れ 【任された役割】 ・繁忙期に入る短期スタッフへの作業手順の説明 ・検品の誤りを減らすため、棚の表示の付け直しを提案し、班で実施
活かせる経験・スキルと自己PR
「活かせる経験・知識・スキル」には、応募先の仕事で使えることを、1行に1つずつ書きます。アルバイトで使っていた道具や、身につけた作業も入ります。
・レジ操作、売上の締め作業 ・新人スタッフへの作業手順の説明 ・ハンディ端末によるピッキング・検品 ・フォークリフトの運転(運転技能講習修了)
自己PRは、アルバイトで続けてきたことを根拠に書きます。「なぜ今、正社員として働きたいのか」は志望動機の役目なので、自己PRには入れません。書き方は履歴書の自己PRの書き方で解説しています。
書くときに気をつけること
- 1枚に収めます:アルバイトの経験で2枚以上になることは、まずありません。載せるものを選べば、1枚で足ります。
- 履歴書と食い違わないようにします:期間や店名は、履歴書の職歴欄と揃えます。
- 正社員と同じ言葉に言い換えません:「店舗運営を統括」のように、実際より大きく見える言葉を使うと、面接で中身を聞かれたときに困ります。
- アルバイトであることを恥じる書き方をしません:「アルバイトにすぎませんが」のような前置きは要りません。
Rirekisyで作る場合
Rirekisyの職務経歴書は、勤め先ごとに会社名・入社と退社の年月・「業務内容・実績」を入力する形です。会社名の欄には「株式会社〇〇(〇〇店)アルバイト」のように、店名と雇用の形まで入れてください。今も続けているなら「在籍中(現在に至る)」にチェックを入れます。
「業務内容・実績」の欄は、「【業務内容】」のように隅付きかっこで囲んだ見出しが太字で出ます。上の例文のように、【業務内容】【任された役割】と分けて書くと読みやすくなります。
どう書けばよいか分からないときは、入力画面の「業種別の文例を見る」から、飲食や物流などの文例を参照できます。そのまま使うのではなく、書き出しの型として、自分の経験に置き換えてください。様式は、古い順の編年式と新しい順の逆編年式を切り替えて出力できます。
よくある質問
Q. アルバイトを1つしかしていません。それでも書けますか
書けます。1つの勤め先でも、長く続けていれば、担当した業務と任された役割で十分に埋まります。
Q. アルバイトもしていない期間が長くあります
職務経歴書には、働いていた期間だけを書きます。働いていなかった期間の説明は、履歴書と面接で行います。書き方は履歴書の空白期間の書き方で解説しています。
Q. 職務経歴書の提出を求められていません。出したほうが有利ですか
求められていなければ、出さなくて構いません。伝えたいことは、履歴書の志望動機・アピールの欄に書けます。
Q. 応募先とまったく違う仕事のアルバイトしかありません
仕事の種類が違っても、続けた期間、任された役割、身につけた働き方は伝えられます。未経験の仕事に応募するときの経験の言い換え方は、未経験の職種に転職する履歴書の書き方で解説しています。