公開日:2026年10月29日
病気やけが、家族の事情で休職していた。その期間を履歴書に書くべきか、書かないと隠したことになるのか。迷って手が止まります。休職は、会社を辞めていたのではなく、籍を置いたまま休んでいた期間です。履歴書の職歴欄に、書く決まりはありません。
結論:休職は、書く決まりがありません
履歴書の職歴欄に書くのは、会社に入った年月と、辞めた年月です。休職は、会社に籍を置いたまま仕事を休んでいた期間なので、入社と退職のあいだの出来事です。書く決まりはなく、書かなくても嘘にはなりません。
2019年 4月 株式会社〇〇 入社 2025年 3月 一身上の都合により退職
この2行のあいだに休職の期間があっても、在籍していたことに変わりはありません。在籍の期間を偽っていないので、経歴の詐称にもあたりません。
書いたほうがよい場合
書く決まりはなくても、1行添えたほうが読み手が迷わない場合があります。
- 休職したまま退職した:退職の理由が「一身上の都合」ではないため、行を正しく書くと休職に触れることになります。
- 休職が長く、仕事から離れていた期間が長い:職務経歴書で「この時期に何をしていたか」を聞かれやすくなります。
- 応募先から休職の有無を聞かれている:応募の案内や面接で聞かれたら、事実を答えます。
書くときの書き方
休職の行を足す
入社と退職のあいだに、休職した年月と理由を1行足します。病名は書きません。「病気療養のため」「家族の介護のため」のように、理由の種類だけで足ります。
2019年 4月 株式会社〇〇 入社 2024年 4月 病気療養のため休職 2024年10月 復職 2025年 3月 一身上の都合により退職
休職のまま退職した場合
休職できる期間が終わって退職になった場合は、「休職期間満了により退職」と書きます。
2019年 4月 株式会社〇〇 入社 2024年 4月 病気療養のため休職 2025年 3月 休職期間満了により退職
そのあと、療養を続けてから応募する場合は、退職のあとに空白の期間ができます。その期間の書き方は、空白期間の書き方で解説しています。
産休・育休
産前産後休業や育児休業も、在籍したままの期間なので、書く決まりはありません。書く場合は「産前産後休業・育児休業を取得」と1行足し、復帰した年月を添えます。
今は働けることを伝えます
休職に触れるときに、読み手がいちばん知りたいのは、今は働ける状態かどうかです。休職の理由をくわしく書くより、今の状態を1行で伝えます。
- 職歴欄の行が足りるなら:「2024年10月 復職」の行で、仕事に戻れたことが伝わります。
- 健康状態の欄がある様式なら:仕事に差し支えがなければ「良好」と書けます。書き方は健康状態欄の書き方で解説しています。
- 志望動機・アピールの欄の末尾に:「現在は通院もなく、フルタイムで勤務できます」のように1文添えます。
仕事をするうえで配慮してほしいことがある場合は、本人希望記入欄に、必要な配慮の中身だけを書きます。病名まで書く必要はありません。
休職中に応募するとき
休職中は、会社に在籍しています。職歴欄の最後は「現在に至る」で締めます。在職中に応募するときと同じ書き方です。
2019年 4月 株式会社〇〇 入社 現在に至る
休職中に転職活動をすること自体を禁じる法律はありません。ただし、休職は回復のための期間として認められているものです。会社の決まり(就業規則)と、通っている病院の医師の意見を確かめてから動いてください。
面接では、入社できる時期を聞かれます。休職中であることを伏せたまま入社日を決めると、あとで調整がつかなくなることがあります。入社できる時期は、正直に伝えてください。在職中の応募の進め方は、在職中の転職の進め方で解説しています。
面接で聞かれたときの答え方
履歴書に書かなかった休職を面接で聞かれたら、事実を短く答えます。隠していたと受け取られないよう、聞かれたら答えるのが基本です。
「2024年4月から半年ほど、病気療養のため休職しておりました。現在は通院もなく、フルタイムで働けます。」
病名や治療の中身まで話す必要はありません。休職したことより、今どう働けるかに話を戻してください。
職務経歴書での書き方
職務経歴書では、在籍した期間のうち、実際に仕事をしていた期間の中身を書きます。休職の期間が長い場合は、期間の書き方に1行添えると、経験の年数を正しく読んでもらえます。
2019年4月〜2025年3月 株式会社〇〇 営業部 (2024年4月〜2024年9月は休職)
Rirekisyで作る場合
Rirekisyの履歴書の職歴欄は、会社ごとに会社名と入社・退社の年月を入力する形です。休職や復職の行を書き入れる欄はありません。休職に触れておきたい場合は、「志望の動機・特技・アピール」の欄の末尾に1文添えるか、職務経歴書の「業務内容・実績」の欄に書いてください。
休職中に応募する場合は、職歴の「在籍中(現在に至る)」にチェックを入れます。帳票の職歴の最後に「現在に至る」が入ります。
Rirekisyの履歴書は厚生労働省の様式例に沿っているため、健康状態の欄はありません。
よくある質問
Q. 休職を書かずに入社して、あとで分かると問題になりますか
休職は在籍中の出来事なので、書かなかったことだけで経歴の詐称にはあたりません。ただし、面接で休職の有無を聞かれて「ない」と答えると、事実と違うことを言ったことになります。聞かれたら答えてください。
Q. 休職の理由は、どこまで書けばよいですか
「病気療養のため」「家族の介護のため」のように、理由の種類だけで足ります。病名や家族の事情のくわしい中身は書きません。
Q. 短い休職(1か月ほど)も書きますか
書かなくて構いません。休職のまま退職したのでなければ、入社と退職の行だけで経歴は伝わります。