公開日:2026年10月6日

健康状態の欄は、市販の履歴書の一部にある欄です。多くの人は「良好」と書いて終わりますが、持病や通院があると、何をどこまで書くべきかで手が止まります。基準は、仕事に差し支えがあるかどうかの一点です。
健康状態欄は、すべての履歴書にある欄ではありません
厚生労働省が2021年4月に公表した履歴書の様式例には、健康状態の欄はありません。この欄があるのは、市販の履歴書の一部(転職用など)です。欄のない様式を使っているなら、書き足す必要はありません。様式にない欄を自分で作ると、かえって読みにくくなります。様式ごとの違いは履歴書の様式の選び方で解説しています。
仕事に差し支えがなければ「良好」
欄がある場合、仕事に差し支えがなければ「良好」と書きます。「極めて良好」「健康には自信があります」のように強める必要はありません。
「良好」と書いてよいのは、病気やけががまったくない人だけではありません。持病があっても、治療で落ち着いていて、応募する仕事に影響がなければ「良好」で構いません。欄が見ているのは、診断の有無ではなく、働くうえでの支障の有無です。
病名は、書かなくて構いません
病気の内容は、本人にとって慎重に扱われるべき情報です。履歴書に病名を書く必要はありません。書くとすれば、仕事をするうえで応募先に知っておいてほしいこと、つまり必要な配慮の中身だけです。
| 状況 | 書き方の例 |
|---|---|
| 持病はあるが、仕事に影響はない | 良好 |
| 月に1回、平日に通院している | 良好(月1回、平日に通院のため半日お休みをいただく場合があります) |
| 重い物を持つ作業に制限がある | 良好(10kgを超える荷物の運搬は控えるよう指示を受けています) |
| 療養を終えて、働ける状態に戻った | 良好 |
配慮の内容が長くなる場合は、健康状態欄には「良好」とだけ書き、本人希望記入欄に条件として短く書く形でも構いません。シフトや配属を決める人の目に入りやすくなります。この欄の文例は本人希望記入欄の書き方で解説しています。
書いておいたほうがよい場面
通院で決まった曜日に休みが要る、ある作業ができない、といった事情は、先に伝えておくほうが自分が困りません。入社してから言い出すと、組んだシフトや配属を作り直すことになり、言い出しにくさも増します。
反対に、すでに治っている過去の病気や、仕事に関係のない体調のことは書きません。欄の目的から外れます。
面接で聞かれたときは
面接で健康面について聞かれたら、仕事に影響があるかどうかと、必要な配慮を答えれば足ります。病名や治療の詳しい経過まで話す必要はありません。「定期的に通院していますが、業務に支障はありません」のように、仕事に結び付けて答えてください。
療養のために仕事を離れていた期間がある場合の職歴欄の書き方は空白期間の書き方で解説しています。
障害者雇用の枠で応募するとき
障害者雇用の求人に応募する場合は、障害者手帳の種類や、必要な配慮を伝えることが前提になります。書き方は応募先の案内や、支援機関の助言に沿ってください。この記事で扱っているのは、一般の求人に応募する場合の書き方です。
Rirekisyで作る場合
Rirekisyの履歴書は厚生労働省の様式例に沿っているため、健康状態の欄はありません。通院の曜日や作業の制限など、伝えておきたい配慮がある場合は、本人希望記入欄に1〜2行で書いてください。
よくある質問
Q. うつ病などで療養していました。健康状態欄には何と書きますか
いま働ける状態であれば「良好」で構いません。病名は書きません。就業に配慮が必要な場合のみ、必要な配慮の内容を本人希望記入欄に書きます。
Q. 腰痛の持病があります
応募する作業に影響する可能性があるなら、本人希望記入欄に条件として短く書いておくと、合う仕事に配置されやすくなります。影響がないなら「良好」で足ります。
Q. 「良好」と書いたのに、あとで持病が分かったら問題になりますか
仕事に差し支えのない持病であれば、「良好」と書いたことが問題になることは通常ありません。差し支えがあると分かっていて伝えなかった場合は、入社後に働き方の見直しが必要になり、困るのは自分です。
Q. 妊娠中です。書いたほうがよいですか
書く義務はありません。勤務開始の時期や、担当できる作業に影響がある場合は、面接や内定の段階で相談するほうが、働き方を一緒に決められます。