公開日:2026年10月6日

美容師の転職では、経歴の長さより「明日からどの施術を任せられるか」が見られます。同じ3年でも、アシスタントとして3年とスタイリストとして3年では、サロンの受け止め方が違います。免許と技術の段階を先に書き、そのうえで数字を添えてください。
サロンが最初に見るのは、免許と技術の段階です
美容師の募集では、美容師免許を持っているかと、アシスタントかスタイリストかが最初に確認されます。そこで、任せられる仕事の範囲と、入社後の教え方が決まるためです。
| 段階 | 履歴書で伝えたいこと |
|---|---|
| アシスタント | できる施術(シャンプー、カラー塗布、パーマの巻きなど)と、カットの練習の進み具合 |
| スタイリスト | デビューした時期、得意なメニュー、指名数や再来の状況 |
| 店長・管理職 | スタッフの人数、売上の規模、教育や採用の経験 |
美容師免許は、免許証を見ながら書きます
免許・資格欄には「美容師免許 取得」と書きます。年月は、国家試験に合格した年月ではなく、免許証に書かれている登録の年月です。合格してから登録されるまで間があるので、記憶で書くとずれます。
| よく書かれる資格 | 正式名称での書き方 |
|---|---|
| 美容師免許 | 美容師免許 取得 |
| 管理美容師 | 管理美容師資格認定講習会 修了 |
| 理容師免許 | 理容師免許 取得 |
| 着付け技能士 | 着付け技能検定2級 合格 |
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
管理美容師は、美容師が2人以上いるサロンで置くことが決められている役割です。講習を修了していれば、店舗を任せられる人材として読まれます。
学生で、免許がまだないとき
美容学校を卒業する年に応募する場合は、国家試験の予定を書きます。
2027年 3月 美容師国家試験 受験予定 2027年 5月 美容師免許 取得見込み
取得済みのように書かないでください。予定であることが分かる書き方にします。
職歴欄には、サロンと段階を添えます
サロンの名前だけでは、どういう店でどこまで任されていたかが伝わりません。店の特徴と、スタイリストになった時期を添えてください。
2021年 4月 株式会社〇〇(ヘアサロン〇〇 表参道店) 入社 アシスタントとしてカラー・パーマ施術を担当 2023年10月 スタイリストとしてデビュー 2026年 3月 一身上の都合により退職
職歴欄は入社と退社を書く欄ですが、スタイリストへのデビューは1行で書いて構いません。美容師の転職では、それが経歴の中でいちばん知りたい情報です。
業務委託や面貸しで働いていた期間
サロンと雇用契約を結ばずに働いていた期間も、書きます。雇われていたのではないことが分かるように、「業務委託契約により〇〇にて施術」のように書き、個人で仕事をしていた期間として並べてください。書かずに空けておくと、何もしていなかった期間に見えます。
技術は、数字で書けるものを添えます
「カットが得意です」は、読む側で確かめようがありません。出せる数字があれば添えてください。
| 書けること | 例 |
|---|---|
| 指名数 | 月の指名客数 約80名 |
| 再来の状況 | 新規のお客さまの3か月以内の再来率 約50% |
| 得意なメニュー | ショートカット、髪質改善のトリートメント |
| 担当した客層 | 30〜40代の女性が中心 |
数字は、サロンの記録で確かめられる範囲で書きます。覚えていない数字を盛ると、面接で詳しく聞かれたときに答えられません。数字が出せないなら、得意なメニューと客層で書けば十分です。
ブランクがあるとき
出産や育児などで現場を離れていた期間があっても、免許は失効しません。離れていた期間と、戻るために今していることを書いてください。
2023年4月から育児に専念しておりました。現在はウィッグで カットの練習を再開しており、勤務は平日10時〜16時を希望いたします。
いきなりスタイリストとして戻るのが不安なら、その希望も書けます。アシスタントから始めたい、施術の一部から始めたい、という条件は、サロンにとっても配置を決める材料になります。仕事を離れていた期間の職歴欄の書き方は空白期間の書き方で解説しています。
志望動機は、そのサロンを選んだ理由を入れます
「髪を切ることが好きだから」は、どのサロンにも当てはまります。そのサロンのスタイルや客層、教育の仕組みのどこに惹かれたのかを書いてください。
貴店のショートスタイルの作品を拝見し、骨格に合わせて 長さを決める考え方に共感いたしました。前職では3年間、 30〜40代のお客さまを中心に担当し、ショートのご指名を 多くいただいておりました。その経験を貴店で深めたいと考えております。
作品を公開しているSNSやポートフォリオがあれば、職務経歴書や本人希望記入欄にURLを添えて構いません。志望動機の型は志望動機の書き方で解説しています。
証明写真は、髪型まで見られます
美容師の履歴書では、写真の髪型や髪色も、技術や感覚の一部として見られます。スーツでなくても構いませんが、髪がきちんと整っている写真にしてください。応募するサロンの雰囲気に合わせた服装で撮る人もいます。写真の撮り方は証明写真の撮り方で解説しています。
Rirekisyで作る場合
Rirekisyでは、撮った写真をアップロードして縦4:横3で切り出せます。「AIで加工」を使うと、濃紺のビジネススーツと白いシャツ、薄い水色の背景に整えられます。顔や髪型は変えない指定で加工します。美容師の応募では髪型そのものが見られるので、撮る前に整えておいてください。加工した写真と元の写真は見比べて選べます。
職務経歴書も同じ画面で作れます。スタイリストの経験が長い人は、得意なメニューや数字を職務経歴書にまとめると、履歴書の職歴欄を短く保てます。
よくある質問
Q. アシスタントのまま辞めました。スタイリストの募集に応募できますか
応募はできますが、カットの練習の進み具合と、どこまでの施術ができるかを具体的に書いてください。アシスタントとして応募し直すほうが、条件が合う場合もあります。
Q. 美容師の免許証が見当たりません
免許の登録は国の名簿で管理されています。再交付の手続きができるので、登録の年月も含めて確認してから書いてください。
Q. 前のサロンの顧客を連れて行けることは書きますか
書かないでください。前の職場との取り決めに関わることがあり、書類で伝える内容ではありません。
Q. 美容以外の仕事をしていた期間があります
職歴として書きます。接客や販売の経験は、カウンセリングや店販につながる経験として読まれます。