製造・物流・倉庫の履歴書の書き方 未経験でも応募できる

公開日:2026年9月9日

フォークリフト・ヘルメット・積み荷・歯車のアイコン。「担当工程・使用機器を明記/シフト条件を提示」

工場や倉庫の応募では、経歴の華やかさより「この人はこの職場に定着するか」が見られます。判断の材料になるのは、担当していた工程が具体的に書けているかと、勤務時間の条件が先に伝わっているかの2つです。順に確認していきます。

採用側が確かめている2つのこと

製造・物流・倉庫の募集は、多くの場合「決まった時間に、決まった作業を、安定して続けられるか」を軸に見られています。技能そのものは入ってから覚えられる作業が多いためです。

そこから、書類で確かめられるのは次の2つになります。

  1. これまでどの工程に、どのくらいいたか(職歴欄)
  2. 勤務時間や曜日の条件が合うか(本人希望記入欄)

この2つが読み取れる履歴書は、それだけで通りやすくなります。逆に、職歴が会社名だけで、希望欄が空欄だと、確認のために面接を組む手間がかかるため後回しにされます。

職歴欄:工程の名前まで書きます

「製造」「軽作業」だけでは伝わりません

会社名のあとに、担当していた工程を短く添えてください。工場や倉庫は工程ごとに求められる動きが違うため、ここが書けているかどうかで読み手の受け取り方が変わります。

伝わりにくい伝わる
製造ラインに従事食品製造ラインで、計量・充填・箱詰めを担当
軽作業通販倉庫でのピッキングと検品、出荷伝票の照合を担当
倉庫内作業リーチフォークで入出庫、ロケーション管理を担当
検査業務樹脂成形品の外観検査(目視)と、寸法の抜き取り測定を担当

使っていた設備・機器の名前は効きます

扱っていた機械や機器の名前が書いてあると、採用側は「教える手間がどのくらい省けるか」を判断できます。フォークリフト(カウンター/リーチ)、ハンディターミナル、成形機、包装機、台車、パレットなど、日常的に触っていたものを挙げてください。

派遣で働いていた期間

派遣で就業していた期間は、雇用されていた派遣会社を会社名として書き、就業先を添える形が読みやすくなります。

2021年 4月 株式会社○○スタッフ 入社(派遣社員)
       △△食品株式会社□□工場にて、製造ラインの充填工程を担当
2023年 9月 契約期間満了により退職

就業先が複数ある場合は、1社ずつ並べると欄が足りなくなります。派遣会社ごとにまとめ、主な就業先と工程を書く形で構いません。

短期の仕事が多い場合

単発や短期の仕事を1件ずつ書く必要はありません。ただし数か月以上まとまった期間は書いてください。空白のままにすると、面接で必ず聞かれます。書いたうえで、そのときの事情を短く説明できるようにしておくほうが早く終わります。仕事をしていなかった期間の書き方は空白期間の書き方で解説しています。

免許・資格欄

この職種では、資格の有無で任せられる作業が変わります。持っているものは、券面の名称のまま書いてください

  • フォークリフト運転技能講習修了(もっとも求人で挙がる)
  • 玉掛け技能講習修了
  • 危険物取扱者(乙種第4類など、券面のとおり)
  • 自動車運転免許(種類と取得年月)
  • 食品衛生責任者(食品工場の場合)

名称は必ず手元の券面で確認してください。記憶で書くと似た名前のものと取り違えます。持っていない場合は「特になし」と書くのではなく、運転免許など持っているものを書いておきます。正式名称の書き方は免許・資格欄の書き方で解説しています。

本人希望記入欄:ここが最重要です

製造・物流の職場では、勤務時間の条件が合わなければ、経験があっても採用に至りません。この欄を空欄にしないでください

書いておきたいこと

項目書き方の例
交替勤務二交替・三交替とも対応可能です/日勤のみを希望します
夜勤夜勤専従を希望します/夜勤は月10回程度まで対応できます
土日土日の出勤に対応できます/日曜日は休みを希望します
残業月20時間程度まで対応できます
勤務開始日即日勤務可能です/内定後1か月で開始できます
通勤自家用車で通勤できます

できないことも、先に書きます

条件を隠して応募すると、入ってから合わずに辞めることになります。「夜勤は難しい」「土曜日は出られない」といった事情は、先に書いておくほうが結果的に通ります。日勤のみの枠を持っている職場は珍しくありません。

ただし、書くのは条件だけにしてください。事情を長く説明する欄ではありません。

学歴欄と、上のほうの欄

学歴は高校の入学から

高校の入学から書けば足ります。中学校は卒業のみを書く形が一般的です。学校名は正式名称で書き、「県立」「市立」を省略しないでください。卒業年が思い出せない場合は生年月日から逆算できます。早生まれの方は1年ずれるので、そこだけ注意してください。

連絡先は、日中つながるもの

工場や倉庫で働いていると、就業中は電話に出られません。留守番電話を設定しておくか、本人希望記入欄に「○時以降につながりやすいです」と添えておいてください。折り返しが遅れると、それだけで選考が止まることがあります。この欄の書き方は本人希望記入欄の書き方で解説しています。

通勤の手段は書いておきます

郊外にある職場が多い職種なので、通勤の手段は必ず確認されます。「自家用車で通勤可能です」の一言を本人希望記入欄に入れておくと、確認の手間が省けます。公共交通機関で通う場合は、経路と所要時間の目安を添えてください。

志望動機

この職種の志望動機は、3〜5行で足ります。長く書くほど良くなる欄ではありません。

入れる要素

  1. これまでどの工程を、どのくらいやってきたか
  2. 応募先のどの作業につながると考えているか
  3. 長く続けたい意思
食品工場の充填・箱詰め工程を3年間担当し、立ち仕事と時間管理には慣れています。
御社の求人にある製造ラインの補助業務は、これまでの経験がそのまま生かせると
考えました。腰を据えて長く働きたいと考えており、資格が必要な作業があれば
取得して幅を広げたいと思っています。

未経験から応募する場合

未経験は珍しくない職種です。書くのは次の3つで足ります。

  • 体を動かす仕事への見通し——前職が立ち仕事だった、屋外だった、といった接点
  • 時間を守れること——前職での勤務形態(シフト制、早番など)を事実として書く
  • 続ける意思

「未経験ですが頑張ります」だけでは根拠がありません。過去の事実をひとつ添えると、同じ意味でも伝わり方が変わります。

雇用形態ごとの、書き分け

同じ職場でも、正社員・契約社員・パート・派遣のどれで応募するかによって、力を入れる欄が変わります。

雇用形態力を入れる欄理由
正社員職歴欄と志望動機長く働く前提なので、続けてきた経歴が見られる
契約社員職歴欄と資格欄その期間に何ができるかが判断材料になる
パート・アルバイト本人希望記入欄入れる曜日と時間が最優先で見られる
派遣職歴欄(経験工程)派遣会社が就業先へ提案する材料になる

パート・アルバイトなら、志望動機は短くて構いません

パート・アルバイトの応募で、志望動機を長く書く必要はありません。3〜4行で足ります。そのぶん、勤務できる曜日と時間帯を具体的に書いてください。こちらのほうが読まれます。

ブランク(働いていなかった期間)の書き方

この職種では、働いていない期間があること自体は珍しくありません。隠さずに、短く書いてください

事情書き方の例
家族の介護家族の介護に専念していました(現在は解消しています)
療養療養のため離職していました(現在は就業可能です)
資格の取得フォークリフト運転技能講習の受講など、就業の準備をしていました
就職活動次の就業先を探していました

長い説明は要りません。「今は働ける状態である」ことが伝わればよいと考えてください。書く場所は、職歴欄の該当箇所か、本人希望記入欄です。

体力・健康面の書き方

「体力に自信があります」という一文だけでは、判断の材料になりません。事実で書いてください

弱い書き方強い書き方
体力には自信があります前職では1日8時間の立ち仕事を3年間続けていました
力仕事も大丈夫です15kg程度の箱を扱う作業を日常的に行っていました
朝は強いです前職では6時始業のシフトに2年間就いていました

逆に、腰や膝に不安がある、特定の姿勢が続けられない、といった事情がある場合は、本人希望記入欄に条件として書いておくほうが安全です。入ってから配置を変えてもらうより、はじめから合う工程に入るほうが続きます。

応募する前に、募集要項で確認すること

この職種は、条件が合うかどうかで結果がほぼ決まります。書き始める前に、募集要項の次の項目を確認してください。ここを読まずに書くと、希望欄に何を書けばよいかが決まりません。

確認する項目見るポイント
勤務形態日勤のみか、二交替か、三交替か
勤務時間始業・終業の時刻。実働時間
休日週休二日か、シフト制か。土日出勤の有無
雇用形態正社員・契約社員・派遣・パートのどれか
必要な資格「必須」と「あれば尚可」を分けて読む
作業内容立ち仕事か、重量物の扱いがあるか、温度環境
通勤車通勤の可否、駐車場の有無

「必須」の資格を持っていない場合

必須と書かれている資格を持っていなくても、取得の予定や意思を志望動機に書いて応募することはできます。ただし合否は応募先の判断です。「あれば尚可」であれば、持っていなくても応募して差し支えありません。

面接で聞かれることと、書類をそろえる

書類が通ったあと、面接で聞かれることはだいたい決まっています。書類に書いたことと、面接で答えることをそろえておいてください

聞かれること準備しておくこと
どの工程を担当していたか作業の流れを、順を追って説明できるようにする
1日にどのくらいの量を扱っていたか個数、重量、件数など、覚えている範囲の数字
交替勤務は対応できるか希望欄に書いた内容と同じことを答える
立ち仕事は問題ないか前職での実績を事実で答える
いつから入れるか在職中なら、退職手続きにかかる期間の見通し
長く続けられるか短期間で辞めた経歴があるなら、その説明

数字は覚えている範囲で構いません

「1時間に何個」「1日に何件」といった数字を正確に覚えている人はほとんどいません。おおよその数で構わないので、規模が伝わる言い方を用意しておいてください。「1日に200件前後のピッキングを担当していました」という程度で、読み手には十分伝わります。

証明写真

スーツで撮っておけば間違いありませんが、この職種では襟付きの無地シャツでも問題になりにくいです。作業着で撮る必要はありません。髪がまとまっていて、顔がはっきり見えることのほうが効きます。

Rirekisyで作る場合

Rirekisyの履歴書は、出力する段階で「写真あり」「写真なし」「バイト用」の3種類を切り替えられます。正社員・契約社員として応募するなら「写真あり」、勤務できる曜日や時間帯を書いて出したいときは「バイト用」を選ぶと、就労を希望する曜日・希望時間帯・勤務開始可能日・週の希望勤務日数を、専用の欄に分けて書けます。パート・アルバイトでの応募や、勤務条件を先に伝えたい場合に向いています。

免許・資格欄は名称と取得年月を組にして行を追加していく形なので、券面を手元に並べて上から入力してください。職歴欄も会社ごとに入社・退社年月を組で入れる形になっています。

証明写真は、撮った写真をアップロードして縦4:横3で切り出せます。スーツが手元にない場合は「AIで加工」で、濃紺のビジネススーツと白いシャツを着た状態に置き換え、背景を薄い水色の単色に変えられます。顔立ち・表情・髪型・肌の質感・体型は変えません。処理には10〜30秒ほどかかり、加工した写真と元の写真は見比べて選べます。

志望動機の欄には「AIで作成」があります。ただし出てくるのは下書きです。応募先の名前も、あなたが担当していた工程も知らない状態で書かれた文章なので、そのまま出さず、自分の言葉に置き換えてから使ってください。白紙のまま手が止まっているときの、最初の一歩として使うものです。

よくある質問

Q. 職歴に「軽作業」とだけ書いてもよいですか

それだけでは何をしていたか伝わりません。ピッキング、検品、梱包など、担当していた作業の名前まで書いてください。

Q. 派遣で3社の工場に行きました。全部書きますか

雇用されていた派遣会社を単位にまとめ、主な就業先と工程を添える形で構いません。

Q. 単発の仕事を何十件もやっています

1件ずつ書く必要はありません。数か月以上まとまった期間だけ書いてください。

Q. 夜勤ができないと書くと、落とされますか

日勤のみの枠を持つ職場は多くあります。隠して入って続かないほうが、双方にとって損です。先に書いてください。

Q. フォークリフトの資格がないと不利ですか

求人によります。無資格から採用し、入社後に取得させる会社も珍しくありません。志望動機で取得の意思を書いておいてください。

Q. 志望動機に「家から近いから」と書いてもよいですか

通いやすさは続ける理由として通用します。ただしそれだけでは弱いので、これまでの経験との接点を一言添えてください。

Q. 学歴はどこから書きますか

高校の入学からで足ります。中学は卒業のみを書く形が一般的です。

Q. 腰痛の持病があります。書くべきですか

作業に影響する可能性があるなら、本人希望記入欄に条件として短く書いておくほうが、合う工程に配置されやすくなります。

Q. 職務経歴書も出したほうがよいですか

求められていなければ必須ではありません。工程や設備の経験が多い方は、1枚添えると伝わりやすくなります。

Q. 手書きとパソコン、どちらがよいですか

指定がなければどちらでも構いません。派遣の就業先が多い方は、行を調整できるパソコンのほうが収まります。

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