公開日:2026年9月24日 /最終更新日:2026年9月25日
封筒は、応募先が最初に手に取る一枚です。中身がどれだけ整っていても、宛名が崩れていればそこで印象が決まります。とはいえ覚えることは多くありません。サイズ・宛名・「履歴書在中」・裏面の4つを順に押さえれば足ります。
封筒は、履歴書が折れずに入る大きさを選びます
迷ったら角形A4号(228×312mm)か角形2号(240×332mm)です。どちらもA4の書類がそのまま入ります。クリアファイルに挟んだ状態で入れたいなら、少し余裕のある角形2号のほうが扱いやすくなります。
| 封筒 | 寸法 | 入るもの |
|---|---|---|
| 角形A4号 | 228×312mm | A4を折らずに数枚 |
| 角形2号 | 240×332mm | A4をクリアファイルごと |
| 長形3号 | 120×235mm | A4を三つ折りにして |
市販の履歴書に付いている封筒
市販の履歴書には、専用の封筒が同梱されていることがあります。その用紙の大きさに合わせて作られているので、そのまま使って構いません。もともと二つ折りの状態で入る寸法になっているため、新しい折り目を付けずに済みます。用紙そのものの大きさは履歴書の用紙サイズで解説しています。
長形3号を使ってよい場面
三つ折りにすることが前提の封筒です。指定がないかぎり、履歴書を新たに三つ折りにする必要はありません。手元に長形3号しかない、というだけの理由で折るのは避けて、角形の封筒を買い足してください。数十円で買えるものに、書類の見え方を預ける必要はありません。三つ折りが許される場面は履歴書の折り方で解説しています。
職務経歴書やその他の書類も入れるとき
枚数が増えると封筒は膨らみます。3枚程度までなら角形A4号で収まりますが、クリアファイルと送付状を足すと厚みが出るので、角形2号を選んでおくと入れ直しになりません。
色は白が無難です
白い封筒は、宛名の黒い文字がはっきり読めます。応募書類では白が選ばれることが多く、迷ったときの答えとしては白で構いません。
茶封筒でも失格にはなりません
茶封筒は事務用として広く使われているもので、これを使ったから不採用になる、という性質のものではありません。ただし「履歴書在中」の赤字が茶色の地に沈んで読みにくくなるので、その一点だけ気を付けてください。白が手に入るなら白にしておく、という程度の差です。
中身が透けない厚さのものを
薄い封筒は、光にかざすと氏名や住所が読めてしまいます。裏地に模様が入っているものを選ぶか、クリアファイルに挟んで入れると透けません。応募書類には生年月日や連絡先が並んでいるので、封筒の外から読めない状態にしておくほうが安心です。
宛名を書く前に、道具をそろえます
封筒は一度書き損じると差し替えになります。書き始める前に、予備の封筒を1枚多く用意しておいてください。
| もの | 使いどころ |
|---|---|
| 黒の油性ペン(太め) | 宛名。にじまず、遠目にも読める |
| 赤のペン | 「履歴書在中」と枠 |
| 定規 | 枠を引く。文字の下敷きにも使える |
| 予備の封筒 | 書き損じたときの差し替え |
細いボールペンでも書けますが、線が弱く、宛名としては頼りない見え方になります。宛名は太め、差出人は細めと使い分けると、封筒の面が整います。鉛筆や消せるボールペンは使いません。
表面には、宛先の住所を都道府県から書きます
封筒は縦書きにするのが一般的です。切手を左上に貼り、右側に住所、中央に会社名と宛名を置きます。
住所は省略しません
募集要項に書かれている住所を、都道府県から、建物名・階数までそのまま書き写してください。「東京都」を省く、ビル名を落とすといった省略は、届かない原因になります。ビル名が長い場合は、住所の途中で改行して2行に分けて構いません。
番地は漢数字で
縦書きでは、算用数字は読みにくくなります。「一丁目二番三号」または「一-二-三」のように漢数字を使ってください。横書きの封筒を使う場合は算用数字のままで構いません。マンション名などに含まれる数字は、読み方に合わせて書けば十分です。
郵便番号は枠に合わせて
郵便番号の枠が印刷されている封筒なら、その枠に1文字ずつ入れます。枠がない封筒は、右上に「〒」を添えて書いてください。
会社名と宛名は、略さず正確に
「(株)」と書かない
株式会社を(株)と省略するのは、応募書類では避けます。「株式会社」と書き、前株・後株の位置も募集要項どおりにしてください。「株式会社○○」と「○○株式会社」は別の表記です。旧字体を使っている社名は、そちらに合わせます。
敬称を使い分けます
| 宛先 | 敬称 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 会社・部署あて | 御中 | 株式会社○○ 人事部御中 |
| 担当者名が分かる | 様 | 株式会社○○ 人事部 ○○様 |
| 担当者名が分からない | 様 | 株式会社○○ 採用ご担当者様 |
御中と様は重ねません。「人事部御中 ○○様」は誤りです。担当者名が分かっているなら「人事部 ○○様」だけで足ります。社名と宛名は、中央にそろえて、社名より宛名をやや大きめに書くとおさまりがよくなります。
宛先が採用センターや私書箱のとき
採用の窓口を別に置いている会社では、本社ではなく採用センターや私書箱が宛先になっていることがあります。募集要項に書かれている宛先へ、書かれているとおりに送ってください。気をきかせて本社に送ると、担当部署に回るまでに日数がかかります。宛名は「採用センター御中」のように、示された名称をそのまま使います。
返信用封筒の「行」は直します
応募先から返信用の封筒を渡された場合、宛名が「○○行」となっていることがあります。「行」を二重線で消し、その左(縦書きなら下)に「御中」と書き添えてから投函してください。消し方は、定規を当てて線を引けば十分です。
「履歴書在中」は、表面の左下に赤で
中身が応募書類だと分かるようにしておくと、他の郵便物に紛れずに担当部署へ回ります。表面の左下に書き、四角い枠で囲むのが通例です。左下なのは、宛名にも切手にもかからない場所だからです。
色と書き方
赤いペンで書き、定規で枠を引きます。手書きに自信がなければ、市販の「履歴書在中」スタンプでも問題ありません。文字だけで枠がなくても、読めれば役目は果たします。
職務経歴書も入れるとき
「応募書類在中」としておけば、どちらも指せます。履歴書だけのときは「履歴書在中」で構いません。この一語がなくても不備にはなりません。書き忘れに気づいて封を開け直すくらいなら、そのまま出してください。
裏面には、自分の住所と氏名を書きます
位置
縦書きの封筒なら、裏面の左下に、郵便番号・住所・氏名の順で書きます。氏名は住所より少し大きめにすると読みやすくなります。中央に継ぎ目のある封筒では、継ぎ目の左側に収めてください。
封をしたら「〆」
のりで封をしたあと、封じ目にまたがるように「〆」と書きます。開封されていないことを示す印です。テープで留めた場合も同じように書いて構いません。「×」に見えないよう、一画目を長めに引くと形が出ます。
投函日を書くかどうか
差出人の情報の近くに投函日を書く形もありますが、必須ではありません。書く場合は、封筒・送付状・履歴書の日付をそろえてください。三者がばらばらだと、作り置きの書類に見えます。
中身は、読む順に重ねて入れます
重ねる順番
上から送付状(添え状)→履歴書→職務経歴書→その他の書類の順です。封を開けた人が、最初に送付状を目にする形になります。指定された書類が他にあれば、職務経歴書のうしろに続けます。送付状そのものの書き方は送付状の書き方で解説しています。
向き
書類の表が封筒の表側を向くようにし、取り出したときにそのまま読める向きで入れます。上下が逆さになっていないか、封をする前に一度抜き出して確認してください。
クリアファイルに挟みます
雨や折れから守るためで、色の付いていない透明なものが向きます。これで中身が透ける心配もなくなります。ファイルの開いている側を封筒の口に向けておくと、取り出すときに書類が落ちません。
郵便として出すとき
料金は窓口で確かめます
料金は封筒の大きさと重さで変わります。角形の封筒は定形外の扱いになり、手持ちの切手を当てずっぽうで貼ると、料金不足で戻ってきます。戻ってくれば締切に間に合いません。郵便局の窓口で量ってもらうのが確実です。
切手はコンビニでも買えます
コンビニエンスストアでも切手は買えますが、置いている額面は限られます。定形外の料金にぴったり合う切手がないと、複数枚を貼ることになります。枚数が増えるほど宛名の面が窮屈になるので、窓口で料金を払って差し出すか、必要な額面をあらかじめ郵便局で買っておくほうが整います。
速達や書留は、指定がなければ不要です
締切が迫っているなら速達を選ぶ判断はありますが、通常の応募で書留にする必要はありません。受け取り側に押印や署名の手間をかけることになります。
土日をはさむときは、日数を見ておきます
金曜の夕方に出したものが、週明けに届くとはかぎりません。締切が「必着」なのか「消印有効」なのかを募集要項で確かめ、必着なら数日の余裕をとってください。
持参・手渡しのとき
面接に持っていく場合は、封筒に入れたまま、封はせずに持参します。宛名は書かず、表面の左下に「履歴書在中」だけを入れておくと迷いません。持ち歩く間は、封筒ごとカバンの中で折れない位置に入れておきます。渡すときの作法は履歴書の提出マナーで解説しています。
封をする前に見直す点
| 見る場所 | 確認すること |
|---|---|
| 表面の住所 | 都道府県から、建物名・階数まで入っているか |
| 会社名 | 「株式会社」を略していないか、前株・後株が合っているか |
| 敬称 | 御中と様が重なっていないか |
| 裏面 | 自分の郵便番号・住所・氏名があるか |
| 中身 | 送付状が一番上か、向きは正しいか、署名や日付の空欄がないか |
| 枚数 | 求められた書類がすべて入っているか |
うまく書けないときの手当て
横書きの封筒を使う場合
横書きでも失礼にはあたりません。切手は右上、宛名は中央よりやや上に置き、住所は算用数字のまま書きます。「履歴書在中」は左下のままで構いません。宛名を横書きにしたら、裏面の差出人も横書きにそろえてください。
文字が曲がる、右下がりになる
縦書きは、下に行くほど中心がずれます。鉛筆で薄く縦の線を引き、書き終えてから消すと真っすぐになります。定規を封筒の下に敷いて、その縁に沿わせる方法でも同じ効果があります。
字に自信がない
丁寧に書いてあれば、字の巧拙は問われません。速く書かないこと、字を大きめにすることの2つで、読みやすさはかなり変わります。宛名だけを別紙で一度練習してから本番の封筒に書くと、行間の見当がつきます。
Rirekisyで作る場合
Rirekisyでは履歴書と職務経歴書をPDFで出力できます。封筒に入れる書類の日付は、投函する日に合わせてください。記入日を入力する欄があるので、印刷する前に設定しておくと、封をしたあとで気づく事故を防げます。
用紙はA4で印刷し、折らずに角形の封筒へ入れます。送付状は別に用意する必要がありますが、そちらの日付も履歴書とそろえてください。応募先ごとに志望動機を書き分ける場合は、印刷したものを取り違えないよう、封をする前に宛先と中身を突き合わせておくと安全です。
よくある質問
Q. 封筒はどこで買えますか
文具店のほか、コンビニエンスストアや100円均一の店でも角形の封筒が置かれています。「角2」「角A4」の表示を目印にしてください。
Q. 「履歴書在中」は書かないと失礼ですか
失礼にはあたりません。他の郵便物に紛れないための目印なので、書いておくと親切、という程度のものです。
Q. ボールペンで書いてもよいですか
にじみにくい油性のペンが向きます。宛名は太めのペンのほうが読みやすく、細いボールペンだと弱く見えます。
Q. 宛名を書き間違えました
封筒は書き直してください。修正液で直した封筒は、そのまま相手の手元に残ります。
Q. 部署名が分かりません
「採用ご担当者様」で構いません。募集要項に部署の記載があれば、そちらを使ってください。
Q. 応募先が個人事業主です。宛名はどうしますか
屋号のあとに代表者名が分かれば「○○ ○○様」、分からなければ「採用ご担当者様」とします。
Q. 封筒が大きすぎた気がします
書類が中で動くほど大きいと折れの原因になります。クリアファイルに挟んでおけば、多少余裕があっても問題ありません。
Q. 履歴書だけを送る場合も封筒は角形ですか
1枚でも角形で構いません。折らずに送れるほうが、受け取った側もそのまま扱えます。
Q. 郵便受けに入れず、窓口から出したほうがよいですか
料金を量ってもらえるので窓口が確実です。とくに角形は定形外になるため、切手を貼ってポストに入れると不足の心配が残ります。
Q. 中身を入れ忘れて投函しました
投函した局に問い合わせると、配達前であれば取り戻しの手続きができる場合があります。間に合わない場合は、応募先に連絡して事情を伝えてください。